個別指導、集団指導から

個別指導の学習塾が盛況のようですね。ここ数年で、1.5倍になったという話を聞きました。きめ細やかな指導を求めるニーズが高いということのようです。一方で、社会人の指導で個人的なことはできても「協調性や競争力がない人」が増えたという話も伝わってきます。どちらかに偏るとその負の部分も見えてきますね。しかし、飛びぬけた才能を開花させるときには個別指導の方がよいものありますね。ちょうど、先週TVでピアノ王決定戦というをやっていましたが、確か15歳と18歳の最後の決勝戦のピアノを弾く技術の素晴らしさなどは、「個別指導と本人の能力と努力の賜物」でしょうね。さらに、本人が楽しみながらというのもとても良いですね。

ところで、そろばんや習字などの習い事は「 個別指導」でもあり「集団指導」もあります。ただ、どちらも個人のペースで習うことができる点は、学習塾や学校の学習のカリキュラム通り進む集団指導とは異なります。いつからでも習い始められ、マイペースで学習できる(そうはいっても学習できる期間のリミットがありますのでのんびり過ぎるはどうかと思いますが)点はとてもよいかもです。また、そろばんや習字の一斉で行う集団指導は、たとえば同じ内容のテーマをするときですね。そろばんなら検定や競技会の練習、習字では検定や書初めの時などでしょうか。さらに、学年の違う人と同じテーマに一緒に取り組むというのはこういうことが少なくなっている時代にとてもよい学習の場でしょうね。あるいは、同学年でのライバルとの競争やそろばんの競技会では、技量で争うという競争力も磨かれます。

教室では9月入学者(ほぼ個別指導)を除いて、1部の時間(初心者・初級者対象)も各自の級別々(10級~7級)ではありますが、同じ20分の制限時間内で一斉に取り組む形になってきています。年中さんから2年生ぐらいが一定の時間、集中して取り組む形になり集中力のあるなしや性格面の器用さやあるいは雑さ加減も明確にでてきています。個性がでますので面白いですね。最終的に、20分間ですべての問題をやり終える力をつけ2部の時間に移り、2部では30分間、問題を解き続ける力を習得し、技量アップ(検定合格)とともにあとは3部(上級・段位者対象)への移動とともに自分の目標級の技量取得への挑戦ですね。今月10月の検定試験でもたくさんの人がチャレンジします。是非とも、頑張ってほしいですね。