「にんべん」のあるなしの違いの文字ですが、2つの違いは何でしょうか? ビジネスの世界で使われる場合、分かりやすく言うと、成果や結果の伴わない活動が「動き」であり、高い成果や良い結果を伴う活動が「働き」ですね。いくら時間をかけても結果が伴わないときは、どんなに頑張っていてもあるいは、頑張っているように見えても、消費、浪費、無駄と同じで、価値を上げたり、価値を生んだりすることにはならず、ダメということですね。厳しいようですが、大人の世界ではそうですね。
では、子供の場合にはどうでしょうか? 例えば、毎日たくさんの習い事で忙しいお子さんを見ているともう少し目的を定めて時間を使えないものかと思ったりもします。「動き」に近くなってしまっていないかですね。「いつまでにどのように」があるかどうか、単純な経験だけにしかならない場合はもったいないということですね。確かに、最初の頃は適性の見極めややったことがないよりはという意味ではよいとは思いますが、最低限身につけて欲しい内容などの場合には、しばらく様子を見てから、レベルは個人差があってよいですが、目標や目的を定めて時間を使いたいものですね。「働きにする」ということですね。要は、時間をかけた分、時間を使う限り、経験だけでない何か成果や結果となるものを残せるかです。
今、教室では今年入学した年長さんの初めて受験の3名を含めて、のべ100名を超える生徒がそろばんの検定試験に臨んでいます。一生懸命時間をかけて練習し、頑張ってきた結果を出すべく自分のレベルに応じた級への挑戦です。「技能」という将来に残せるものを是非とも成果や結果として残してほしいですね。そのためにも、いずれ進級・進学などでそろばんを卒業するときには、この6月に日商の検定に合格し卒業した中学生メンバーのように「自分の目標の段級をクリアした状態ということをゴールに」したいですね。