6月検定を終えて(速報)

6月検定のうち、教場検定の結果を教室に張り出しました。今回は、珠算は準2級から9級、暗算は1級から6級、読上算は上級の合格者がなく5級のみ、読上暗算は1級から7級の合格者となりました。中では、3年生の準2級1人、同じく3年生の暗算2級1人、3種目合格者が4年生に1人などがありました。

その他では、珠算の7級までの下級受験者はみとり算のミスが多かった人(1人)は残念ながら合格点には届かず、ほかは8人は合格です。4級・5級は半々で、暗算は、上級は半々、下級はほぼ合格という内容で、読上暗算は、全体7割近くの合格でした。今回ダメだった人は、8月に挑戦です。

次は、7月に試験場検定の結果が発表されます。試験場検定はなかなか厳しいかもしれませんが、最後まで精一杯頑張っていましたのでよい結果がでればよいですね。

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三手の読み

今回は、そろばんとは直接関係しませんが、将棋界で中学生が昨日、28連勝という30年ぶりの記録更新をしている話題でにぎわっています。小学生時代に将棋をしていたものとしてはとても楽しみでもあり、将棋という頭脳ゲームのブームの再来があるとよいですね。また、将棋界だけでなく、スポーツの世界でも最近の10代の活躍には目を見張るものがあります。そろばんの場合にも10代前後はとても能力が開花する時期です。以下の先読みのことと伸びる時期というのも大事で、その時にそれをやっているかどうかということですね

ところで、将棋の言葉の中に、「 三手の読み 」というものがあります。それは、将棋の一手一手のやり方の『 読みの基本的な考え方で、「自分がこう指す。すると相手はこう指してくる。そこでこちらはこう指す」というように、三手先まで読んで次の一手を指すこと。故原田泰夫九段の言葉(日本将棋用語事典より)』です。この2番目の「相手がこうさしてくる」が大事なことですね。ここがで、自分本位(自分勝手)の人はなかなか将棋が上手くなれない常に自分中心で行動を考えるので相手の動きが読めないからです)のはよくわかりますね。これはすべてに共通しているようにも思っています。

何かをうまく進めるためには、「まず自分の目(1つ目の目)で見て考える、そして相手の目(2つ目の目)で見て考えて相手がどうするかを考える、その上でさらに良いほうへ進めるための次の手を事前に考えておく(1つ目の目で、あるいは客観的な3つ目の目で)」ということです。しかし訓練をしないと、この相手の目で見ることが残念ながらなかなかできないものです。サッカーのドリブルのフェイントのときにそれを仕掛けてくるのではと読んで動くとボールを奪えた経験や、野球のバッターの時に直球が外角にくると読んで上手くヒットを打った経験などはありませんでしょうか?相手がある場合に常に2つ以上の目で見ることができれば上手くいく可能性があるということですね。先見力も大事な時代にこのテーマはとても面白いですね。