今の時代はいかに他の人と差別化できる能力を高めるかが大事な時代になっています。しかし、基礎能力の中で使わなくなってしまったものがありますね。携帯電話の普及で友人の電話番号を覚えることをしなくなり記憶力(記憶と思い出し力)を鍛える機会が減り、電卓の普及で何もツールのない状態での計算力が弱くなったことは年を重ねるに従って実感していることと思います。
電卓や計算機がなければ計算できない、紙に途中式を書かなければおおよその数もわからないでは「数感覚」という点では日常でどうでしょうか?不便さを感じなければ問題はないとも言えますが、それができる人は時間的にも間違いなく得をしていますね。できるレベルは必要性との兼ね合いですので、その点はひとそれぞれでよいとは思います。
「そろばんは古い?」というコメントを3月19日に掲載しましたが、電卓がなくても、紙がなくても、頭の中で計算できる計算能力の暗算力は、そろばんを少し学習すれば合わせて身に着いていきますので、これは一つの差別化できる能力ですね。特に、記憶力と計算力でしょうか。そして、その能力は小学校の低学年から訓練した方が習得も早く、できるレベルも高いことも事実です。 遅くなるに従って、頭の中にイメージする内容の鮮明さが違ってきています。
これらのために、頭にイメージした状態で計算できる暗算力を習得し、保持し続けることをお勧めしたいと思います。そろばん以外でも暗算力が鍛えられるものもあるようですので、必ずしもそろばんにはこだわりませんが、暗算力としてのその技能を、これからの将来に、人間力の一つのスキルとして身につけてみてはいかがでしょうか。