習い事を「 習って(いて)よかった 」と思えるのは、自分でまだ見つけられない、また選ぶことができない低学年の時期となれば、選択肢や候補はご両親や兄弟などが用意することからですが、本人は、大学以上に進んだとき、あるいは大人になってからかもしれませんね。
2014年の東大生の(習っていた)習い事の調査で、1位が水泳で約65%、次がピアノ約56%、そのあとに英会話、習字、サッカー、エレクトーン、野球・テニス、絵画教室・・・となっていたそうです。『 頭のいい子が育つ 習い事 』(2015年発売:東大家庭教師友の会:角川書店)という本にこのようなことが書かれていました。上位2つは、一般的な数字よりも両者とも少し高い%のように思います。 そろばんも、10位に入っています。 さらに、本人たちが感じたメリットとして、自分から物事に取り組む力や、コツコツ努力する力、集中する力、真剣勝負で実力を出す力などが身につき、勉強やスポーツにいかせたと感じているとのことです。
確かに、水泳では、苦しいけれど最後まで泳ぐことでやりきる力や進級テストの努力や合格不合格の体験などを、ピアノでは、日々のトレーニングだけでなく、楽譜を暗譜する力や発表会で一人で演奏する精神力なども培われますのでとても良い経験と思います。また、同じようなことや苦手なところをじっと座って練習するピアノの「 反復練習 」は、落ち着きなく動き回ることから卒業し、何かにじっくりと取り組むためにはとても効果がありそうですね。 サッカーや野球、テニス、ダンスなどのスポーツでも習字やそろばんでも「基本の反復トレーニング」は同じように思います。これができるかどうかが一つの通過点で、それをクリアし、高みに登っていく楽しみや達成感を経験した習い事が「習って(いて)よかった」と思える習い事かもしれませんね。