覚えて、分かるまで繰り返す

「 なぜ今、説明したことを覚えていないのだろうか? 」と思ったことは、よくありませんでしょうか。ますます「覚える」ことが苦手な人が増えてきているように感じますが、そもそも「覚えることができない」のはなぜでしょうか?  「記憶の仕方・・・定着まで届いていない記憶」に問題があるようですね。テスト勉強の一夜漬けで覚えたことや、どのように書くかを辞書で調べて、書く練習をわずかしかしなかった漢字などでも似たようなことがありますね?

覚える」とは、「 今だけでなく、将来使うことまで考えた、繋がったものにすること 」がポイントです。その場しのぎの記憶はその時は大事かもしれませんが、消える記憶かもです。テストの穴埋め問題は、言葉を思い出すだけで終わりかもしれませんが、本来必要なことはそのような記憶ではないですね。また、技能の場合には、「やり方を覚えて様々な状況で、使えるようにする」ということです。テニスのやり方を覚え、大会に出て勝負する。囲碁や将棋のやり方を覚え、勝負をする。魚釣りのやり方を学び、魚を釣る・・・など。 目的は、その時のためではなく将来のためですよね。そろばんでもやり方を正しく覚えずただ量だけこなすはダメですね。「答えの合わない計算には意味はありません」よね。

そして、「分かるの段階」までいかにもっていくかです。一度聞けば忘れない、やったことを忘れない人はよいですが、ほとんどの人はそのようなことはないですので、他の人に説明してみるでもよいですし、実際に何度かやってみるでもよいですね。ここで大事なことは、無意識的、反射的にでてくるまで続けることです。納得した段階、腑に落ちた状態となればしめたものです。そのためには、ここでも「反復練習」もとても大事なことです。そして、自分なりのノウハウとして、しっかりと定着させること、それが必要ですね。