どのような習い事、あるいは趣味などにも得意、不得意はありますね。教室の今の4~6級ぐらいの中級以上の現状は検定試験の結果の内容ですが、「 そろばんの入学後どのような感じでしょうか 」という質問が複数ありましたのでお伝えすると、例えば、今回の6月検定の初受験の合格者の中で珠算の8級の合格者の3年生の男の子は今年の2月の入学の4ヶ月目、2年生の女の子は1月入学の5ヶ月目、珠算9・10級の合格者の2年生の女の子は昨年1年生の11月入学の8ヶ月目、2年生の男の子は昨年1年生の9月入学の10ヶ月目でした。この4人は初受験です。毎回とはいかないまでもしっかりと取り組むことができる人はやはり早く上達します。やり方を覚えて忘れないように練習できるか否かとも言えますね。週練習する回数が多ければもっと早くの技能のレベルアップもありえますが、週2回程度ではこのようなイメージです。
一方で、まだ受験にたどり着けない1年以上の学習者の2年生、1年生、年長さんも少なからずいます。さらに、一度は受験(検定合格)できていても、次のレベルがあがる学習の取り組み姿勢がなかなか定着しない(集中して問題を解き続けられない、すぐに止まり遊び始めるなど)人や、そろばんの継続学習が続かず習い事を諦める人もいます。適性とも言えなくはないですが、そろばん学習の初級から中級の問題は、数字の桁も小さくやり方も難しいというものではないので、意欲、やる気の問題の方が要因でしょうね。「計算問題を一定時間解く」ということができるようになる前での諦めはちょっと心配になりますね。「興味のあることや感覚的なすぐにできることだけ」というのはやれることの範囲を狭めてしまうようで残念ですね。
短期間で習得できる、そろばんなら技能検定合格することが必ずしもよいと限りませんが、「与えられた課題を努力してクリアしていくことができないよりは、練習をすることでレベルアップできる方がよいもの」ですよね。とはいえ、現実的には「年長さんから1年生ぐらいから習い始めた人では、1年ぐらいで受験(級の合格)、その後は、半年で1つぐらいのレベルアップでよい」ものとは考えています。「2年生以降から習い始めた人ならば、6~8ヶ月ぐらいで受験(級の合格)、その後は4ヶ月ごとぐらいで検定にチャレンジできるぐらいがよい」と考えています。長くかかる人は技能面の問題ではなく、取り組み姿勢面がなかなか習得できない面が多いですね。どちらにしても、継続的に学習し続けることができる、徐々にレベルアップする内容に挑戦し続けられることの方が大事です。長く習っている人では、今でも、6年、7年以上続けている人もいます。通常は、3年程度です。最後は「自分の目標のレベルまで到達(クリア)して卒業」、それが一番よいですね。もちろん、時間をかければ、そろばんツールを使った計算問題を机上で解く珠算の技能だけなく、暗算、読上種目(読上算・読上暗算)、フラッシュ暗算など様々な技能を習得できるようになるので、そろばん学習は幅が広い(奥が深い?)とも言えますね。