計算するときにはひと工夫

前回にはお伝えしませんでしたが、6月検定では、以前にコメントの今年入学者の初受験のそろばん、読上暗算とも合格しました。さらに、上級検定では、3級受験者は全員合格しました。おめでとうございます。さらに次の高みへ挑戦です。 ただ、検定をギリギリの点で合格するだけでは本当の技能の能力が身につきませんので、これからも努力を続けましょう。 「技能は保持でき、そして使いこなせて」はじめて本当の力ですね。暗算では、「頭の中のそろばん」がしっかりと使えるように、「一生使える武器」になるまでです。

さて、そろそろ学校の算数や数学もその学年の難しくなる単元に入り始めているようです。教室で実施している算数・数学教材の回答を見ていると気になるものがあります。 そろばんを習っていると計算力はつきますが、工夫すれば簡単に計算できる問題でも、なんでもかんでも体力勝負で計算をしがちですね。そろばんの力を算数の計算に活かすには、計算をする前に「ちょっとひと工夫」です。

例えば、 「137×4+113×4」 のような問題はどう計算しますか? 何も考えず、それぞれを計算する 「137×4=548、113×4=452、2つを加えて、548+452=1000」 としてしまってはいませんか。 少し暗算ができるようになるとそうしがちの問題です。 このような問題は、 「(137+113)×4=250×4=1000」 というような工夫をしてみる(考える)ことが大事ですね。 仮に受験問題だったならば、これ(このように考えること)ができるかどうかを試されているものでもありますね。 出題者の意図、それを見抜く目を養いましょう。 「計算ができる」と「頭を使った計算ができる」は違います。 計算力が付き、早く計算ができるようになったならば、次は頭を使う工夫もできるようにですね。