そろばんのかけ算、割り算のやり方の中に、問題を「 何桁の数かを読み取り、一の位の位置を定めて計算する 」やり方があります。その方法の中でもいくつかの方法や覚え方があるように思いますが、当教室では一定の級になったときに、かけざんは、そろばんには問題の式を置かずに両落としで、割り算は割られる数(そろばんでは、実といいます)だけを置く形の「 観察定位法 」のやり方を導入しています。
目的は、そろばんを習うことで算数の計算力もアップしなければそろばんの効果が半減しますので、式を見れば、何桁の数かすぐにわかり(概数理解)、簡単な問題ならば暗算でも答えをだすことができるために行っています。 結果、そろばんのスピードも上がることを期待してのものです。 また、やり方は暗算もそろばんと同じにしましたので、そろばんを少し習えば、すぐに暗算にも取り組むことができます。
今、ちょうど、やり方と覚え方をできるだけ下級から上級まで統一したわかりやすい方法に整理をしたところです。特に、珠算3級以上の小数点問題の覚え方をシンプルにしたので、それを上級者が理解できるように頑張らせています。 少し慣れるまで時間がかかりますが、いずれは、普通の整数問題も、少数点問題も何の抵抗もなく計算ができるようになるものと期待しています。この方法で「 正確性もスピード 」も上げ、次の4月競技会でも一つ上を目指してもらいたいものです。