伸びる人の基本

6級以上になると暗算12分、そろばん30分の時間枠があります。練習を普通にすれば、なんなくその時間内で問題を終わらせることができるようになる人とそうでない人が同じぐらいに習いはじめた人でもでてきます。

その時間中、集中し続けられない」という根本的な問題があることが、他にもかけざん九九を覚えていない(覚えない)という基本的な場合もありますが、その前にあります。

以前に「集中力」というテーマでコメントしたことがありましたが、まさにその点が重要な第一のポイントです。今、次々と検定で昇級している人と違って、なかなか進めない人の中にここができてない人がたくさんいます。 「そろばんをすることの前の段階で止まっている人」ともいえます。まずは、ここができるようにです。

トレーニングとしては、最初は、読上暗算や読上算などのもっと時間の短いものからスタートし、次は、暗算の12分間が第一関門です。

伸びる人は、「一つのことにしっかりと一定時間、集中する」ができています。とても大事なことですね。

全川崎珠算競技大会 2014 

本日27日()、川崎駅前の日本商工会議所で全川崎珠算競技大会が行われ、最終的に教室から7名の選抜メンバーが参加しました。結果は、次のように、堂々の合計で9個の賞に入賞(実際の入賞者は4名)でした。入賞者のみなさん、おめでとうございます。

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小学生の部 の「 個人総合の入賞に2名、 読上暗算競技の2位と3位に一人ずつ、 読上算競技の3位に2名 」 に三名のメンバーが入り、

中学生の部 は「 個人総合の2位、 読上暗算競技の3位、 読上算競技の3位 」に一人が入りました。

小学生の個人総合の部は全体の平均が300点を超える成績で、入賞するには400点中350点以上となり、優勝などの上位入賞は満点近くが要求される、とてもハイレベルの大会でした。 本人としてはもう少し上も狙えたかもという少し不満の成績かもしれませんが、そういうレベルの競技会でしたのでこれらの入賞はとても素晴らしい結果です。よく頑張りました。

そろばん技能の力試し

そろばんとは全然関係ありませんが、先週に3回目のNHKの土曜ドラマの撮影が目の前のマンションであり、車が周りに一杯でした。教室の建物の屋上からの撮影もありましたので少し大変でしたが、こういうのもよい経験ですね。

さて、そろばんの次ぎのイベントは「 競技会 」があります。 まずは、今度の4月27日()に「 全川崎珠算競技大会(オール川崎) 」があります。 年1回、川崎の各教室からの選抜メンバーが川崎商工会議所のホールに集っての競技会です。 当教室からは、上級学習者の中からの10名が参加予定です。今回が腕試しの人、すでに入賞圏にほぼ届いている人など様々ですが、普段の力を是非ともこういう場で発揮してもらえたらと思います。結果はできるだけ早くにお伝えします。

さらに5月中旬には「 全神奈川通信珠算競技大会(スピード) 」があります。この競技会は年2回各教室で行われますが、例年全体で1500名ほどの参加者となります。 今回の教室の参加メンバーは、「教室の一定基準をクリアした25名」が参加予定です。はじめてのメンバーも多数います。中には習い始めて半年のメンバーも。こちらの競技会も自分の力を年2回で比較し、確認するよい機会ですので、しっかりと頑張りましょう。

このようにそろばんには、いくつかの競技会(コンテスト)がありますので、検定だけでなく、学んだ技能の継続的な腕試しにチャレンジしてみるのもおもしろいと思います。こういう経験が将来の思い出になっていることは多くの人も感じていると思いますので。

検定結果から・・・4月教場検定

4月検定の結果がまとまり、いつものように壁に張り出しています。今回も大変よい内容です。 4種目(珠算・暗算・読上算・読上暗算)合格者(新5年生)が1名、3種目合格者(新3年生、新5年生)も2名です。3人とも昨年入学のメンバーですので素晴らしいですね。

珠算は、昨年入学の新2年生、新3年生の受験者全員が合格し、進級します。4級合格の新4年生の2人は早ければ6月に珠算3級に挑戦できます。2人とも5月の競技会にも参加確定です。 暗算は、上級合格者が多数で、4級以下は全員合格です。 読上算は、オール2級・3級を目指すメンバーが多数(全員ではありませんが)合格です。 読上暗算は、久しぶりに 1級が2人合格 です。5級以下も特に新2年、3年生がたくさん合格です。

今回残念ながら合格できなかった人(ほとんどのメンバーがあと一歩の成績でしたので)も、次の6月検定では必ずリベンジですね。

どちらにしても、4月の教場検定は珠算・暗算を重点種目にしていましたが、みんなが頑張り、とても素晴らしいスタートダッシュになりました。本当に上達する人が多く励みになりますね。

4月検定が終わりました

4月の教場検定が終わりました。全員が受験できましたが、結果は、来週の16日の水曜日です。だいぶ出来はよい感触が受験者にはあったようです。良い結果がでればよいですが、技能検定ですので全員が合格とはいかないのも現実ですね。合格した人は次の段階に、ダメだった人は何が問題だったかをよく振り返って次回に活かしましょう。

ところで、今回は特に、珠算と暗算に注力の検定でした。ほとんどのメンバーがボーダーラインに届いていましたので、あとは本番の出来次第ですね。しっかりと努力をした人、教わったことを素直に理解しようとした人が恐らくよい結果がでるのではと思っています。

次のステップは、上級者は全川崎の競技会、中級の級が昇級したメンバーの中には5月の競技会の選考もします。教室の1/3ぐらいのメンバーが参加できるでしょうから。 2ヶ月ごとの検定を一つのステップアップのマイルストーンとして、毎年の競技会を力試しとして少しでもレベルアップできるようにしっかりと頑張りましょう。

 

そろばんの昇級スピード

どれぐらいの期間で3級ぐらいに合格しますか?」という質問をうけることがよくあります。そろばんを習う上でのひとつの目標ですね。 週何回習うか、いつ(何歳)から習うか、掛け算九九をを覚えているかなどの条件で大きく変わるテーマですので、本来は、単純に答えられる質問ではないのですが、当教室の場合には現在の全員の実績からほぼということで答えています。

実際のところ、当教室は週2回制ですので、週3回やほぼ毎日学習しているところには昇級スピードはかなわないところもあります。 しかし、習い事をいろいろやりたい時代にそろばんだけに時間を使うことはなかなか難しいこともあり、ゴールを現実的におさえています。 要は、最低この程度の技能として習得できていれば、そろばんを学習した意味があるのではないかと考えたところに置いています。しかし、相応のレベルまでは頑張れば到達しています。

そろばんの技能を極めたいとなれば毎日何時間も訓練することが必要ですが、そこまで希望すればそれば個別に対応ですね。 それよりも全員を対象で、そろばんは、週2回でもしっかり学習することで、一定の級に合格し日常で使うことができ、競技会にも参加でき楽しめる、そういう形のゴールの方が好ましいのではと思っているからです。

習い事を考えるときに、どういう能力をいつぐらいまでに習得したいかも全体時間のやりくりの中で到達レベル目標をお考えいただければと思います。

挑戦すること

教室の春休みも終わり、新しい学年での4月検定の練習結果がでてきています。まだまだと思っていたメンバーも全員ではありませんが、この2日間でとても良い練習結果がでてきています。このままならば、来週末の検定もスタートダッシュができそうでとてもうれしいですね。頑張りましょう。

その検定を受けるときに大事なことは、「目標を立て(いつまでこのレベルまで到達しようとする、現状とのギャップを埋めようとする)」、「それに向けて途中のマイルストーンを考えながら努力をする」、そういうイメージで「 挑戦をする 」こととですね。少しでも背伸びをしないと能力は上がりません。

特に、「 少し先の目標(ゴール)に向けて努力をする 」という姿勢が能力を向上させるものと考えています。 「先の目標があいまいのまま、今より少しずつ持ち上げていくという 積み上げ型 の活動」よりも、努力をすれば届きそうな少し高い明確な目標(ゴール)を先に立てて、頑張るという方が確実にステップアップをしていくものと思います。

いろいろな考え方があると思いますが、限られた学習期間の中でできるだけよい能力向上の結果がでるように、このように考えて是非とも何事も頑張ってもらいたいと思います。

集中力

そろばんでは、「 計算力 」だけではなく様々な能力が身に付くものと考えています。 その中でも大きなものの一つは「 集中力 」ですね。 一つのことに12分間、あるいは30分間じっと取り組む姿というのは今の様々な刺激がある中ではなかなか身につけられないもののようです。 5分ともたないというのはよく見る光景ですね。

12分間というのは1級までの暗算の制限時間、30分間というのは1級までの珠算(そろばん)の制限時間です。終了するまで問題を解くことに集中して取り組む必要がありますので、その習慣が自然に身についていくことになります。 おしゃべりをしたり、よそ見をしたり、えんぴつであそびだしたりなど、それができない人は、なかなか技能向上ができずにいます。 しかし、そろばんの学習の「繰り返すという習慣」で徐々にできるようになってきます。それがそろばんを習う上でのメリットの一つと考えています。これは書道の字を書く練習を集中して繰り返していることも同様でしょうね。

さらに、読上算や読上暗算の種目では意識を集中して聞いていなければ読み上げられる数字を聞き逃してしまうことになります。ここでも「 集中力 」がとても重要になります。そのためか、集中力のない人の場合にはなかなか読上げ種目、特に、読上算が向上しないという結果もでています。

そろばんではこの「 集中力 」を高めるために必要な練習が毎回繰り返されますので、その効果は明確と考えています。 ところで、「 集中力 」というのは、多くの行動の基本の一つになるものと思います。たとえば、学校の勉強の学習するのに必要な基本能力でもあると思いますし、スポーツの瞬間的な技術を発揮するためにも必要な能力ではないかと思います。 集中力の有無がいろいろなところに影響するとなると、そろばんだけでなく、そういう能力が鍛えられることには是非とも取り組むことをお勧めしますね。

そろばんは古い?

表題は、最近のそろばん塾を見たことのない、昔にそろばんを習った方のご意見に多いものです。 今、見学される方は口をそろえて「 昔とは全然違うのですね。そろばん塾も変わってきているのですね 」というお話になります。(1月のタウン紙(メディ・あさお)掲載のインタビューの際の記者の方も同様の印象でした。)

でも、そろばん塾の実際のイメージとはどういうものでしょうか? それは恐らく「 ひたすら黙々と机に向かってそろばんの珠をはじいている姿 を想像するのではないでしょうか?それが表題のようなコメントになる理由ですね。 今でもそのスタイルを踏襲しているところもありますが、それはそろばん塾の一面だけですね。

では、今はというと、 純粋に昔からの形のそろばんのみのところだけでなく、暗算力やフラッシュ暗算に力を入れているところや、算数や国語などの補習塾や学習塾を兼ねているところ、寺子屋型で書道などの科目も総合的におこなっているところなど 多岐にわたっています。

たとえば当教室では、パソコンを使っての「フラッシュ暗算」や「算数教材」と「育脳教材」を、「そろばん」に加えてカリキュラムに加えています。 また、そろばん関係では、暗算をここ数年特に強化するとともに、珠算四種目(珠算・暗算・読上算・読上暗算)とフラッシュ暗算を加えての五種目を総合的に学ぶことで、将来いろいろな方面に活用できる様々な能力向上をしてもらいたいと考えています

それぞれ教室によって特徴があると思いますので、習い事の選定の際には、実際にご覧になってみてメリット、デメリットなどをご判断されてはと思います。

計算力と暗算力

そろばんを習いたいという体験者が今年も続いています。うれしいことです。ところで、なぜそろばんを習うのでしょうか。その中で、計算力をアップしたいという要望が多いことも事実です。

確かに、そろばんを習得すると計算力がアップすることは期待できます。しかし、「そろばんというツールを使っての計算力」というものと「紙の上や口頭での計算力」というのは少し異なります。日常では、後者のツールを使わない計算力(=暗算力)がより重要なものです。

暗算力とは一定のスピードと正確性で加減乗除をツールを使わずにできる能力」のことです。(実際は、頭の中にイメージしたそろばんで計算することになります) そろばんを習うと大きな数字の加減乗除はツールとしての「そろばん」を使い、レベル(段・級)によって異なりますが小さな数字の加減乗除はツールを使わない「暗算(あんざん)」で可能になります。(例えば、日商の暗算2級レベルが、3桁の加算7口、2桁×2桁のかけざん、4桁÷2桁のわりざんです。これができれば小学校の算数は困らないのではと考えています

さらに、「そろばん」というツールによって、数の大きさや大小に対する感覚や概数の感覚が基礎能力として磨かれていきます。昔の人の方がこういう感覚に優れていたのは、やはり「そろばん」というものが日常にあったからでしょうね。今、そろばんが見直されているのはこの点もあるものと思います。