そろばんの習い事を考える

来年度からの習い事を検討されている方も多い時期になりました。この教室で習うことでなくても、その検討する選択肢の一つに「そろばん」も是非とも入れていただけばと思っています。一生使える可能性のある能力を身に付けてみては思います。そろばん学習では、どのようなことが習得できそうか、できるかですね。以前のコメントを少し補足し再掲します。

多くの方との話の中からは「(一定時間保持できる)集中力・忍耐力」「(間違わない)注意力」「(クリアするまで)やり抜く力」「(イメージを保持できる)記憶力」、そして「暗算力、計算力」の向上が恐らくたくさんの方がイメージできる共感の持てる内容と思われます。 目に見える結果として残るものとして「検定試験合格」というものはありますが、それ以上の習得内容といえるように思います。単なる「そろばんというツールを使った計算方法だけではない」の「 非認知能力 」の部分です。

数に対する感覚大きな数字に慣れる、数字を覚えられる、かけ算九九を使いこなせるなど)を高めることができるもあります。歴史の年号を覚えたり、電話番号を覚えていられるなども含めて、数感覚のセンスアップがはかれます。簡単な足し算、引き算(かけ算、わり算も)はそら(頭の中で)でも普通にできるようになります。こういうことをメリットとは感じられませんでしょうか?

さらに、検定試験で合格したり不合格だったりすることで「自信やリベンジ(回復)力」を養うことができることも重要な要素と思っています。後者は、レジリエンス力です。「正しい努力を、一定期間、一定量すること」で、技術の向上と試験合格というものを体験でき、一方で合格に届かなかった時に再挑戦し、リベンジすることを学習します。最終的にはクリアしていくことで「将来どのようなこともやればできるのでないかという(一種、根拠のない)自信」がつく、こういうことを反復トレーニングしながら学習できる習い事がそろばん学習の良いところかもですね。

確かに性格・適性で、コツコツや反復トレーニングが苦手な人もいます。ただ、ものすごく高いレベルまでの必要性は必ずしもありませんが、上に上げたような人間力としての、ものごとの基礎になる力、土台になる力については、一定レベルになるまでは習得しておいてほしいものと思っています。そろばんで習得される技能とはそのようなものですね。もし、少しでもそろばんに興味がわきましたら、お近くのそろばん教室のドアを叩いてみてください。なお、当教室は、1部の時間が満席にならない限り、体験学習(個別で実施、無料)は随時実施しています。

2年ぶりの小学校でのそろばん授業

新百合ヶ丘あるいは百合ヶ丘からバスで少し入ったところにある小学校に「 そろばんの出張授業 」に先週3日間、行ってきました。2年前の別の小学校での4年生2クラスの出張授業以来でしたが、今回は、「 3、4年生の算数のそろばんの単元 」です。3年生3クラス各2時間、4年生3クラス各2時間の計12時間、3日間かけて午前中一杯での実施でした6クラスとも皆さんとても元気であっという間の各クラスの2時間を過ごしました。とても楽しい12時間でした。 今の小学校の算数は、3年生で4ページ、4年生で3ページのそろばん単元があります。今現役の小学校の先生もそろばんを学習したことがない方も多く、困っている場合に出張依頼をすることがあり、そのお話を受けての出張授業でした。学校の先生が教える場合でも、他の学校ではそろばんを習っている生徒が先生にアドバイスしながら進めているという話も伝わってきています。教室での学習者の3,4年生の生徒からも算数でそろばんの単元の学習のところに入ったようで、「やっててよかった」という声を何人からも聞きました

今回のこの学校では、少ないクラスでは2名、多いクラスでは7名ほど今、そろばんを習っている人がいました。予想より多かったですね。ただ全体としての実際は、3年生ははじめての人がたくさん、4年生は少し3年の時(昨年は、学校の先生が教えたそうです)のことを覚えている人はいても、習った内容を覚えていない人など今、そろばん教室で習っている人以外はほとんどの皆さんがはじめてと同様という状況でした。ということもあり、今回も、最初にそろばんを習っている生徒を確認し、わかない人に教えてもらう「小先生」になってもらうことにして「シール(そろばん 小先生)」も渡してスタートしました。最後の6クラス目の4年生のクラスでは、「そろばん 小先生」のシールが欲しい人がたくさんいて残りがなくなりました。授業中は、「小先生」も途中、楽しそうに友達に教えていました。よい経験ですね。

授業は2年前同様に、やり方を学ぶことの前に、少しそろばんの歴史と地域の歴史から入り、持ち込んだ「古いそろばん」も見てもらい興味を持ってもらうことからはじめました。新しいもの・ことを見る、知るからで興味スイッチを入れてもらい、それから、そろばんの珠の使い方、そろばんの名称、珠の一珠・五珠の入れ方、計算の仕方など。練習問題の追加プリントを使っての1時限目、2時限目には、教科書の内容にも入っての学習としました。2時間ではできないところもありましたが、今回も、できるだけ算数の教科書にも沿ったポイントを押さえての学習としました。理解のレベルはわかりませんが、少し趣の違った算数の学習で、ちょっとした刺激はあったと思いますが、どうでしょうかね。今回の学校には、教室に習ってきている生徒がいない学校でしたので、感想が聞けないのが残念ですね。

優良生徒表彰式(2022/3/6)

毎年、3月の第1日曜日に開催の「優良生徒表彰式」が本日、3/6()に天候にも恵まれ、お昼過ぎの時間から武蔵中原の「エポックなかはら」で開催されました。令和3年度(2021/1月~2021/12月)の1年間の成績からの表彰です。教室からは、今年は11人(昨年は5人)の参加ができました。表彰された皆さん、おめでとうございます。全体では150名を超える表彰者の盛大な表彰式でした。

今年の教室から参加の表彰者の11人は、四種、5種初段の表彰者の5年生(模範演技の1人として参加も)を筆頭に、四種2級、5種2級以上合格の3年生と、今年は四種、5種3級以上合格者が9名の教室の過去最高の成績でした。特に、今年も、5種表彰者(珠算、暗算、読上算、読上暗算、フラッシュ暗算)は、今回のこの式典での5種表彰者全体の 35人中で10名が教室のメンバー というとても素晴らしい結果を残せました。この5種表彰者数は、参加25教場の中で2年続けてトップで、1月末に突然亡くなりました教室の開業者の木村文子もこの結果をとても喜んでいました。一人一人の頑張りがなければできない内容ですが、来年にも是非とも継続してもらいたいと思っています。