先週の日経新聞本紙(夕刊)の記事に、習字を1~2年生の低学年から学習する「書道教育特区」の学校(静岡県伊東市、広島県熊野町)の内容が載っていました。集中力とともに学力もアップしたという内容の記事で、「静かな雰囲気の中で、集中して書道に取り組む習慣が効果を発揮している」ということのようです。「習字」は自分の手や指を使って文字を書かなければなりませんので、パソコンで文字変換するというのとは異なり、「自分のトータルの人間力が問われる内容」とも言えます。そして、綺麗な文字がかけることは一生ものです。
では、「そろばん」はとなりますが、集中力に関しては同様の効果が見込めるように思います。没頭して一定の時間、計算問題に取り組むことができるようになった段階ではかなりの集中力が増した段階に到達です。特に、珠算1級クラスくらいになるとその集中力は見ていても見事です。「一心不乱」というのはこのようなことを言うのでしょう。「計算力とともに、この集中力を磨くこと」が重要ですね。
そういう意味では、「読み」についても先週にTV番組の幼稚園の事例で、意味は無視して難しい漢字の入った「論語」などを読むことをしていることで、漢字の理解の基礎から学んで、それも読むという「音読」からという耳から脳を刺激することで能力を引き出す効果を狙ってというようなお話もありました。昔ながらの「読み・書き・そろばん」の『アナログ的な学習』というのはどれも人間力の基礎固めにはやはり重要なファクターということのようですね。デジタルの時代に、人間にはアナログの力も必要ということかもですね。