あんざん力を使えるように

私立中学、私立高校の試験が始まっています。そろばんの生徒の中にも受験者がいますので、頑張ってもらえたらと思います。算数や数学の計算にそろばんの暗算(あんざん)力をいかせるようでなければですね。

さて、そろばんを習う目的の中に暗算(あんざん)力を上げるということがあります。日々の買い物の合計やお釣りの計算などを瞬時に計算できるレベルや、算数や数学で式をスピーディに計算できるレベルであれば重宝しますね。

この頭の中でできる武器になる能力(暗算力)を保有することはとても有益なことですね。

学校の学習の際には、「計算力があれば、問題を考える時間を余分に確保できること」になります。計算の苦手な人より、多くの時間を考えることに取ることができるのですから十分にメリットがありますね。

ただ、文章や問題を読み解く能力、考える能力を同時に鍛えなければ武器も役立たないことも事実です。ですので、ただ与えられた式を計算できるだけでなく、問題から計算式を正しく立てることができる能力(文章読解力や論理的思考力など)も、そろばんを習いながら合わせて、同時に磨くことは大事ですね。

そのためには、本を読んだり、新聞を読んだり、ニュースを聞いたりすることも怠らないようにですね。インターネットで時事の記事を読むことなどもとても大事でしょうね。

 

習い事はうまく組み合わせて

そろそろ4月の新年度に向けて習い事を検討されている方が多くなっているようで、問い合わせも多くなり始めています。また、この地域ではスポーツ系、芸術系、技能系なども新入生の募集案内も様々なところで目につくようになり、特に、学習塾の新年度の入学案内のちらしも毎日のようにたくさん入ってきています。

ところで、そのような習い事の中で、「そろばんのよいところは書道、スポーツ、音楽系などと同じようにいつからでもはじめられること」ですね。そして、その技能は算数や日常生活にも活かせることですね。さらに、集中力や記憶力のようなものはすべてに利用できるかもです。

この時期には、「将来に向けて、どのような技能や能力をつけていたらメリットがあるか、それを是非とも考えて習い事の組み合わせ(学習、芸術、技能、スポーツなど)を時期と内容を考えてご検討されては」と思います。以前にも、習いごと選びなどについて昨年9月、一昨年にも数回コメントをしていますので、それもご参考ください。

点数だけでなく課題を見ること

「得点、点数だけ確認をするだけの習慣」がありますが、これは大いに問題ですね。 毎回、プリントを返却された時にそうしてしまう人がいます。 最終的に合格をしなければならないタイミングでは確かに必要なものですが、練習途中などでその点数だけを見て一喜一憂というか、できたできないだけを見る習慣はダメですね。 これは、単元別でテストをし、結果だけで終わり見直しをせず、次には別の単元に進んでしまい、また同じことを繰り返す学習からきてしまっているのかもです。積み上げが全くできない可能性があります。

実力をつけるため、合格するため、合格点に到達するために、「今、何が問題か、何ができていないのか(何を間違えているのか)、そして、どうすればできるのか」を考えない、単に点数だけを見るというのは戒めたい習慣です。まずは、「課題を明確にして、その課題の解決を計ろうとする習慣」こそ大事なことですね

ローマは一日にしてならず」のことわざのように、どのようなことでも一気にできるようになることはありません。日々の少しずつの努力の結果が、徐々に合格点という目標に向かって進み、どこかのタイミングでその合格点という山を越えるものです。

珠算(そろばん)では、こういうテーマに次々と挑戦できます。級が上がるごとにレベルが上がる「検定試験」という技術のステップアップを確認するタイミングで、毎回レベルアップする数字の計算(+-×÷)のやり方、正確性、そしてスピードで鍛錬することができるものとして体系化されています。 ですので、しっかりと点数だけでなくしっかりと日々課題をクリアし続ける習慣を身につけてほしいものです

ライバルは自分も・・・

「第16回全神奈川通信大会(通称:スピード)」結果  11月中旬実施

昨年11月に実施の「第16回全神奈川通信大会(通称:スピード)」の結果が先週届き、28名の参加メンバー一人ひとりに一覧表とともに結果を伝えています。全体としては、とても良い結果でした。前回参加者24人は半年前の15回と比べてほとんどのメンバー(2名を除いて)は得点はアップし、その中でも15回の得点から100点以上のアップ者が9名(過去最高点比較では8名)でした。この結果は教室としても過去最高でした。

教室では、この大会には600点クリア基準(練習問題時の3年以上の得点、2年生は500点)を設けています。ほぼ誰でも、珠算が5級くらい、暗算4級くらいに到達すれば可能になります。 11月の今回では、新規参加者に、今年度の入学者から1名、昨年度の入学者から2名など、年2回ですので、毎回数名ずつ追加で、毎回4~5名新規に参加できています。 あと一歩のメンバーもまだまだいますので次回は30名超えとなるかもです。このように誰でも参加できる可能性のある競技会は、是非とも自分の技能の確認のためにも続けて参加し、自分の技能の向上確認(前回の成績との比較をすることで)とともに、頑張ってもらえたらと思います。 ライバルは「友達だけでなく、自分も」ということですね

また、今回のこの練習でずいぶんとスピードアップが実現しています。普通の級の問題ではなかなかできない技能向上をこの競技会の練習で習得できますので、おもしろいですね。次のこの大会は、この結果から、5月のチャレンジ神奈川大会です。もし、参加ノミネートとなったら、クラス別での競技で、同じくらいの技能メンバーでの戦いですので、大会を是非とも楽しんでみましょう。昨年は、たくさん賞状をもらっていますので。

 

あけましておめでとうございます。2015年

今年の元旦は何年ぶりかの雪もちらつく寒い日でした。ところで、このホームページももう3回目のお正月をむかえることができました。ありがとうございます。今年もよろしくお願いします。

ところで、昨年末の2日の4コマは、インフルエンザで5名ほどの当日欠席者が増えましたが、それでも全体の75%ほどの参加者でクリスマス会を行いました。問題が少し難しかったようでしたが、全員がプレゼントとお菓子を持って帰り、1年を締めました。もう少し単純計算以上をクリアできるようにと思いますが、また来年です。

さて、1月は7日(水)から始まります。2週間ほどのお休みとなっていますので、そろばんを忘れてしまっている人もいるかもですね。ということから、「6級練習者以上(全体のこちらも75%ほど)は、初日と2日目には自分の今の力を確かめる問題に挑戦」です。結果を見れば、どの程度鈍ったか(速度と正確性が落ちている)がわかる(笑い)かもです。こういう機会も大事で、この状態を早く前の状態に戻し、2月の検定に向けて頑張るようにですね。

それから、2月検定もかなりの受験人数です。今年度は、年間で前年対比で45%強増ののべ受験者の増加となっています。一人ひとりが次々とステップアップし、次々受験できる状態になりこのような結果がでています。 その点では、可能な限り、珠算は日商2級合格以上(1級練習以上)、暗算は初段合格以上を是非とも目指してもらいたいと思いますね。将来に使える技能として・・・。週2回の練習でも、小学生のうちにここまでは十分に可能と思いますので。

 

1年を振り返って

今年もあと少しで終了となります。今年もたくさんの入学者がありましたが、全員の成績を整理していますが、後半にはとくに次々と技能を伸ばしています。

例えば、今年の入学者の中の現3~4年生の中には、半年で珠算6級、暗算5級に複数名、1~2年生では珠算7級に複数名が到達しています。一人ではなく、何人もの人が能力を伸ばしていますのでとても素晴らしいですね。 もっと早く到達できる珠算塾もたくさんあるとは思いますが、毎日の学習ではありませんので、週2回であれば着実にですので上々の方ではないでしょうか。

また、教室では、一番長く通っている人が7年2ヶ月目になりました。小学校1年生からはじめて中学2年までまじめに通ってきています。2人いますが、5種1級以上合格、5種2級以上合格まで到達し、まだ頑張っています。珠算は、一定の期間の学習が必要ですので、この努力の結果は将来にきっと活かせると思います。

昨年の入学者もあと数名なかなか基本をマスターできない人もいますが、ほとんどすべての人が珠算の級を取得し、早い人の4人は来年の2月に日商の珠算3級に挑戦です。前回は前日大雪の受験日だった寒いタイミングですが、是非ともはじめての試験場検定ですが頑張ってもらえたらと思っています。

ところで今年は、1~3年生の入学のみ(昨年は年中~6年)でした。今の段階で、2月にはじめての検定などもいますが、ひとりひとり次のステップが見え始めていますのでOKです。上のコメントの通り、「継続は力なり」ということですね。是非とも各人の目標のレベルまで到達し、卒業していってもらえたらと思います。

12月検定結果から

17日(水)に12月検定の結果を教室に張り出しました。珠算、暗算、読上暗算はとてもよい成績です。一方で、読上算は四種合格を目指すなどの上位級の挑戦とはじめての挑戦で半数以下の合格率という苦戦の結果となりました。次回にリベンジですね。

今回も3種目以上の複数種目同時合格者として、4種目合格者が2名、3種目合格者も2名でした。各人には別途、ちょっとした文房具の賞品も渡しました。次も頑張ってみましょう。その中で、一人は次も4種目挑戦するとのことです。その積極性も大いに評価ですね。

また、今回の成績で四種3級以上合格が2名、四種4級以上が1名追加となりました。四種3級合格者は3月に表彰されます。今回の表彰式は、四種2段、四種1級、四種2級、四種3級にノミネート者がいます。今年も、1年を通してよく頑張りました。今回いくつかの種目で届かなかったメンバーは、来年に挑戦です。

次の検定は2月です。今の学年の最後となりますので、挑戦する人は是非にと思います。

師走の検定とクリスマス会

今週の木曜日11日、金曜日12日は今年最後の教場検定です。3月の優良生徒表彰式の表彰対象の四種3級以上合格がかかっているメンバーと賞状のみですが四種4級以上合格者は、今回の検定までが対象になります。

また、今回はじめての読上げ種目の受験者もたくさんいます。もし、今まだ合格点に届きそうもなかった場合でも最後までどこまで到達できるか頑張ってみましょう。努力をし続ければ上達は可能です。

IMG01014それから、今月の最終週には、例年同様にクリスマス会を行います。今年は、25日、26日の2日にわけての実施です。いつもとは違った問題を使って、少し遊びを入れたイベントです。今日、景品がたくさんそろいました。当日は、参加者の全員にお菓子のセットと景品ありますので、お楽しみに。

141207002

 

三つ子の魂百まで

小学校では算数の授業でそろばんが始まり、今では、そろばんの先生の出張授業だけでなく、学校の先生もそろばんを教えているところがたくさんあるようですね。川崎市では、8月に学校の先生向けのそろばん研修がありました。

ところで、アメリカやインドを含めていくつもの外国では、そろばんの将来の効用が認められ、たくさんの子供たちがはじめています。インターネットを探すと確かに外国での映像がたくさんあります。日本では、脳トレの一環としてや、フラッシュ暗算がTVで取り上げられたり、能力開発にすぐれた幼稚園や小学校がそろばんを積極的に取り入れているという話や、さらに、目的は違うかもしれませんが学習塾のグループがそろばん教室を併設しはじめており、計算技能としてのそろばんの効果を期待するなどして、そろばんをはじめる人が増えてきているようにも思います。

しかし、その目的やゴールも曖昧なまま習う姿も見られます。実際、少し矛盾する話になりますが、「そろばん教室でそろばんを習うけれども、そろばんというツールは日常では使わなくなる」ということですね。 当教室でも、その点は入学時にお伝えしています。では、なぜ、そろばんを習う人が増えているでしょうか?

やはりその一つは「人間力の保有能力としての計算技能を期待してのもの」と考えられます。(他にも集中力をつけさせたいとかいろいろあるとは思います。)いかに技術が進歩し、ツールがハイレベルになったとしても、人間の能力は鍛えなけば力がつきません。以前にも伝えていますが、逆に退化してしまうものもたくさんあります。 「数感覚」や「文字能力」はその典型ですね。ただ、そろばんで培う、数感覚や暗算力というのは見えにくい技能かもしれませんね。

また、50代あるいは70才台の年配者の方でも遥かにその能力が今でも高いのは、昔の日常での脳の使い方の蓄積からとも考えられます。そろばんを使い、手紙を書き、いまのような計算機がなく、パソコンもなかったことで、その今では文明の利器で使う基礎部分を自分の能力で保持していたことからと考えられますね。 「三つ子の魂百まで」ということかもですね。

読上算と通信競技大会から

教室では、初級クラスの1部は読上種目に入りました。今年は、「読上算と読上暗算の両方」を同時に進めることにしました。12月の検定に両方とも受験するメンバーがいますのでどのような結果になるかとても楽しみです。練習時は、だいぶ慣れてきて、これならば合格点に到達するかなという印象です。初級クラスももう初級とは言えなくなってきていますね。そろそろ年末から来年の入学の問い合わせもはいってきますので、今のメンバーはしっかりとステップアップをです。ここ半年間での伸びは素晴らしいですね。

また、2部・3部は、6回の通信珠算競技大会」の練習を行い、今週が本番です。前回5月の15回参加のメンバーは、練習時にはとてもよい成績を上げてきています。今の重点テーマの「スピードをあげる」ということと、「一度、失敗してもその間違い方(間違うパターン)を確実に直す」という練習方法が効果を発揮し、練習時に前回比100点以上アップというメンバーが多数でています。点数のアップだけでなく、前回のチャレンジ度表彰(前回比較の点数での表彰)は、120点以上でしたので、今回は何人かが入れるかもしれませんね。本番もそのような結果に結び付けられればです。

ところで、競技会や検定などがあると一気に能力を伸ばす人がいます。やはり、目標やゴールに向けて努力をするということが大事なことですね。すでに学習期間や学年に関係のない下剋上が何人も、あるいは様々な種目ででてきています。確かに個人差もありますが、やはり、これだけ複数の人が同時に上にとなると基本はやはり、真剣に頑張っているかの方が大きいといえるでしょうね。