新年度に向けて

2月の3級以上の上級検定の結果もでました。1名は、風邪のため残念ながら欠席でしたが、受験者は全員合格となりました。現在の学年最後の検定でしたのでとても嬉しい結果です。 次の4月からは、学年が一つ上がっての挑戦になります。一歩ずつ確実に技量レベルが向上している指標として、今後も継続できればよいですね。

ところで、そろばんの年間行事は大きくは2つ(検定試験・競技会)あります。1つ目の検定試験は川崎では年に教場検定6回(2・4・6・8・10・12月)、試験場での上級検定は3回(2・6・10月)あります。2つ目の競技会は、大きなイベント式の大会が2回(4・11月)、各教室で参加できる大会が3回(5・7・11月)あります。 検定試験は、技量の向上レベルをチェックし、競技会は、統一問題での対外試合として自分の実力を試すことができます。これらをうまく自分の能力向上のマイルストーンとして活用することを考える必要がありますね。

1年間で種目ごと、どこまで進級しようと考えるか、競技会への参加や入賞をどこまで目指すかなど各自の目標をたてる」 には今の時期がとても良い時期です。進級することは技量の向上です。是非ともしっかりと考えてほしいと思います。 そろばんを学習している期間で、将来に残る記録としての成果を、あとで後悔するよりは、より速いスピードと、高いレベルに置いておいてチャレンジしてほしいと思います。

 

2年生大活躍・・・

2月の「教場検定」が終わりました。当教室は、4級までの下級検定が教室で受験できますので、2年生から中学生までが挑戦し、13日の水曜日に結果発表となりました。10日には3級以上の上級検定が溝の口の高校で実施され、こちらの結果は、来週です。

ところで、今回の教場検定では、そろばんをはじめて1年ぐらいのたくさんの2年生が、全部の合格とはいきませんでしたが、珠算、暗算、読上算、読上暗算とも誰かが進級しました。その中でも、読上暗算では、3人が4級合格など3級以上の上級にあと一歩というところまできています。4級は、上の学年でもなかなか難しい人もいる「二桁の加算・加減算の6口」ですので、とても素晴らしい成果です。次の4月も楽しみですね。

次は、上級検定の合格発表もよい結果が報告できるとよいですね。

そろばんを習う・・・

そろばんを習う目的を質問されることがあります。それを考える上で、前回のコメントで種目別に鍛えられる能力に少しふれましたが、そろばんの効用については、日本珠算連盟のホームページ、(http://www.shuzan.jp/gakushu/koyo/)にまとめられています。詳しくは、サイトをご覧いただければと思いますが、項目として6つが挙げられています。

「注意深く観察する力」 「イメージやヒラメキの力」 「記憶する力」 「集中する力」 「情報を処理する力」 「速く聴き・速く読む力」 どれも、生活していくためにも、当面の勉強のためにも大事な力ですね。これらの能力の基礎を向上させ、勉強や日常に活かすことがそろばんを学習する一つの目的になるのではないでしょうか?

さらに、科学的に分析された研究で、そろばんの上級者が暗算をしている時の脳は、右脳が活発に働いています。右脳は、「直感や創造性、芸術性、イメージ、ひらめき」などのときに使われ、さらに長期記憶脳と呼ばれるほど情報を記憶する力が優れており、瞬間的に大量の情報を記憶したり、処理する能力を応用すると、速読や計算機を使わない暗算などができるようになるそうです。

そろばんは、「これらが鍛えられる技術」ということから有益性が見直されているのです。時期としても、脳の基本的な部分が形作られる幼児期から小学校の低学年のタイミングが、特に有効ということからも、できるだけ早くに始めることがやはり大事ですね。