そろばんの効果のひとつに「数に対する感覚(数感覚)」がつくというものがあると言われます。しかし、その感覚とはどういうものでしょうか?
より詳しいことは専門家の方に任せる方がよいのですが、簡単には、数の大きさ、数の比較、数の違い、数の合成、数の量や幅などについて感覚的に理解できることで、例えば、「1と2の大きさや違い」、「10は6と4でできているとか、2が5つや5が2つでできている」とか、「10はたとえば3と7でできているから、10から3を引いたら7になるとか」、「1000という数の大きさや1との離れていること」とかおおよその数(概数)がわかるとか・・・。
そろばんでは、 「そろばん上に視覚的に珠があること」 や、 「掛け算九九を暗記し基本にして」 掛け算やわりざんをするので、そろばんを習うことでこういう感覚が訓練され、シンプルに理解が進むことになるものと思われます。
日常でも、数(数字)を頭の中でそろばんの珠に無意識的に置き換えてイメージすることは、そろばんを習ったことがある人にはわかる感覚と思います。 自動で計算をしてしまう電卓などでは、こういう人の能力に結びつく部分は残念ながら習得できないように思いますので、この内容を身に着けるには「そろばん」はよいツールと確かに思います。 「そろばん」が「教具」のひとつといわれるのもわかりますね。