今年も来月、3月2日(日)に「 優良生徒表彰式 」が中原市民館で行われます。当教室からは、「昨年一年間に前年比で上級に進級したり競技会成績が向上した8名」が表彰されます。(本部表彰・協会表彰者は全五種目が昇級したメンバーです) その表彰項目で、3級以上の四種合格(珠算・暗算・読上算・読上暗算)表彰があります。(当教室から今年は、四種2級合格者、四種3級合格者が表彰)
この四種目にフラッシュ暗算を加えて五種目のそろばんの種目学習を教室では実施しています。種目別に基本のそろばんを使った珠算以外にもにそれぞれ違った能力が磨かれますので、能力開発のためにもよいと考えてのものです。
例えば、「珠算」は、数字を読み取り、「ツールとしてのそろばん」に位と数字を間違えずに、加減乗除をルール通りに指を使って入れ、一定の正答率で行う技能です。 「暗算」は、珠算でおこなっていることをツールとしてのそろばんを使わずに頭の中で(イメージ映像)行う技能です。 「読上算」は、数字を読み上げる声を耳で聞き(聴覚)、位と数字を間違えずに、一定のスピードでそろばんに入力し、加減算を行う技能です。 「読上暗算」は、「読上算」の内容をそろばんを使わない暗算で行うこととなります。この2つは、「集中した状態で、数字を耳で聞き(聴覚)、それを記憶してそろばんに入れたり暗算する」という能力が必要になります。 そして、「フラッシュ暗算」は、モニターに出てくる数字を「目で見て読み取り(視覚)、そろばんを使わずに計算を行う暗算」技能です。
いろいろなとらえ方はあると思いますが、「指を使うことで脳が鍛えられる」という脳科学者のお話はそろばんというツールを使う「珠算や読上算」でそれが可能となり、「暗算」では「記憶力とイメージ力」などが、「読上げ種目」では「集中力と聞く能力(=聞く力)」も同時に鍛えられ、「フラッシュ暗算」では、「目からの視覚情報を瞬時に判断し、頭の中で加工できる能力」が鍛えられるのではないかといわれています。
こういう様々な能力開発を期待してそろばんの学習をすることになります。全種目で身につく集中力や記憶力などはほかに十分利用できる基礎能力ですので、計算力という視点だけではなく、是非とも幅広い能力向上もをしてもらいたいものです。