観察定位法の一年

「 改善 → 革新 」 で、成果あり ですね。

昨年2月に「 観察定位法の利用から(H26.2.24) 」というコメントを記載しました。それから1年以上が過ぎ、教室内の基本的な乗算、除算のやり方は統一されました。(一部どうしても変えられないメンバーはそのままですが。)

この1年の結果は、その後のコメントでも記載の成果のように、珠算は、中級者は一気に技能が上がり短期間で検定合格が進み、小数点の計算理解も早まり3級以上に早々に進むメンバーが増え、暗算もあっという間に2級以上に挑戦あるいは合格し、段位暗算もたくさんになりました。 やはり、このやり方変更は正しかったと考えています 今は最後の時間のメンバーが増加し、数年前に一部の日はやめた3部の時間がとうとう全日復活にもなりました。

シンプルでわかりやすいということから「 移動法 」にも良いところはあります(私も小学生のころに習いました)が、教室内の珠算の検定合格の結果からも、暗算力向上のためにも、やはり「 観察定位法 」の方に分があったように感じる1年間でした。

このような内容は一般には、「 改善ではなく、革新 」と呼ばれる手法利用ですね。同じやり方での改善での向上のスピードの停滞を やり方変更の革新 の方法で一気に持ち上げるというイメージです。普通は行き詰ったときに利用することが多いものですが、こういう形でもよいですね。

踊り場について

ある記事を読んでいて学習の「踊り場」についての記載がありましたので、コメントします。

どのような学習、スポーツ、その他の技能習得にも「 踊り場 」という停滞期があります。一生懸命努力をしているのに、なかなか前に進まない状態、レベルが上がらない状態など、止まっているように感じて、努力をしても上達しないと感じてモチベーションが下がりがちです。

しかし、このタイミングは、「 次の段階(ステージ)にステップアップするための準備期間 」ですので、このような状況から次に進んだ経験をいかに積んできたかが、様々なことをマスターするコツと言えますね。この経験がたくさんある人は少しの停滞ではくじけず、時間をかけて次の段階に進んでみようとするものです。「 きっとできる 」と考えてです。

ただ、最近の人は、忍耐力が弱く、この状態になると 自分には適していないとか、飽きたなどと正当化する理由(言い訳)を並べて努力することをやめてしまう人も多く、とても残念なことです。 「やり遂げるという達成感が少ない人はまさにこの典型」ですね。

どのような時代でも、一つ一つをしっかりとやり遂げ、自分なりの納得した段階まで到達させる努力ができることはとても大切なことですね。何事もどっちつかずの躊躇半端ということを繰り返すような行動パターンにはならないようにですね。

そろばんは基礎技能ですね

そろばんは「使われなくなった技術」と思っている方は多いと思いますが、それは一部は正しく、一部は正しくないですね。 確かに、多くの方がイメージする「そろばん」というツールを使っての計算方法は、今では見ることはなくなっていますが、計算技術の基礎になっている技能は、例えば、簡単な計算時に暗算をしている計算方法として今なお有益な技能として続いています。世界各国での普及はこの点に注目してと思いますね

それから、算数や数学の時間にあっという間に計算をしてしまう人がいます。ホワイトボート(黒板)に書かれた 式を見ただけで答えが簡単に計算できてしまう のはそろばんの暗算力のある人に共通する強みですね。 さらに、珠算の上級クラスの人の 一定時間の集中力 は他の人に比べて差があることは明らかで、計算に関しては 正確性もとても高い ことも明確ですね。 この点では、珠算教室の上級者の時間を見学されたり、競技会を見学(インターネットでも公開されているものがありますので)されると、その素晴らしさや違いがわかると思います

今は特に期変わりの時期ですので、「習い事として珠算ををご検討されている方(実際、子供さんはこのようなことはわかりませんのでご両親となりますが)」は、この人間の基礎能力としての技能(集中力、計算力、暗算力など)を習得することを目的にお子さんに一定期間、習い事として通うことをご検討いただければと思っています。小学校でこの能力が習得できればなお良いのですがね。

ただ、どの程度までというのは残念ながら基準はありません。ですので、日常の武器として使えるレベル、将来に役立つレベルの習得までは是非とも習い続けてほしいものです。一応の級の目安としては、珠算は2級以上、暗算は1級以上となれば技能としては十分ではないかと思います。特技としての記載は可能でもありますが、それ以上となれば、計算に関しては恐らく学校の教室でも1、2位を争えるレベルで、かつ一生使えるでしょうから

優良生徒表彰式 26年度

本日3月1日、毎年開催の「平成26年度の優良生徒表彰式」が中原市民館で盛大に開催されました。フラッシュ暗算で始まり、表彰式、模範演技、抽選会、写真撮影まで。 当教室からは、「本部(日本珠算連盟)表彰1名、協会(川崎珠算協会)表彰4名、四種弐段1名、四種1級1名、四種2級2名、四種3級3名・・・2名は2つ表彰の10名」の表彰となりました。おめでとうございます。ご家族の方もみなさんご参加いただきましたが、お子様の晴れ舞台をご覧いただきましたがいかがでしたでしょうか。 *写真はちょっと写りが悪いですが・・・。

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当教室の本部表彰、協会表彰の選考基準は、珠算3級以上の合格者で、四種(珠算・暗算・読上算・読上暗算)にフラッシュ暗算まで入れた五種目に関して、「最低で4種目を1年間で1つ以上(3級以上で)級を上げた人で、かつ競技会の参加成績を加味して選考」しています。今回のメンバーもはじめての参加者2名を含む、全員がこの基準に該当のメンバーです。 また、四種取得者は、4級以上が対象で、3級以上の四種取得者は表彰式に参加できます。毎年、対象者へは努力目標として頑張るように伝えています。

今回、四種取得表彰者の中の2人(弐段、1級)は、模範演技(11人が演技の中)にも参加しました。  *模範演技風景です。

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今年参加のメンバーは、また来年、次のレベルに到達し、この舞台で表彰されることを是非とも目指してほしいものですね。あと少しで対象になる次のメンバーもこういう機会はなかなかないものですので、常に上に向けてチャレンジしてもらいたいものです。