通信競技大会結果

今週は後半から検定試験がありますが、その前に月曜日に「第17回神奈川県通信競技大会」の結果が届きましたので教室に張り出してあります。半年ごと年2回の教室で参加できる、今回は神奈川県下で1500名ほど参加の競技会です。 教室では各自の技術向上が進んでいることから、嬉しいことに毎回参加できる人が増えており、2年前の約2倍になってきています。習い始めて1年以内での参加者も多数となり、しっかりと努力をする人ならばあっという間に挑戦できるようになってきています。

ところで、この競技会の結果は単に点数で一喜一憂するものだけではなく、以前の第16回のコメントにも記載しているように「ライバルは友達だけでなく自分も」となります。毎回、前回やこれまでの成績との比較ができ、前回の得点との比較ではこの半年の間にどれだけ技量が伸びたかを見ることができ、逆に点数ダウンの場合、種目別にスピードや正確性が落ちてしまっているかなどもわかります。 技術が伸びていることが分かるだけでなく、検定で段や級が上がったとしても、少し怠ければ技術が落ちている(安定していない)などの今の段階での技術の保持状態が年2回確認できるというのはとても有益ですね。各人は、しっかりと結果を受け止めて次にいかすことがとても大事ということですね。

手抜きを防ぐ

社会的手抜き(リンゲルマン効果)」という言葉があります。詳しいことは省きますが、綱引き実験で一人より複数でやるときの方が力の出し方の手抜きが出やすいということなどから使われる集団的心理の内容ですね。

少し違うかもしれませんが、珠算でも、一斉に取り組んでいるときに怠ける人が多いと全体の成績が下がる傾向がみられ、全員が一生懸命、一心不乱に取り組んでいるときには好成績に繋がることが多く見られます。前者は、似たような事例のように思います。

今は全員プリント、回収採点の方式になっていますが、以前に問題集を使って、ノートに解答を書き、それを自己採点という方式をとっていた場合に怠ける人が何人も見られました。自分ぐらいは・・・という心理が働くとこのようになるのでしょうね。

一方でその逆に、ちょうど今、来週の6月の検定試験に向けて一生懸命の人が多いととてもよい成績がではじめています。目標が明確で、その目標に向かって努力していることがポイントですいかに手抜きをしにくくし、全員が一生懸命取り組むようにするか、そういう仕組みをつくること、それもとても大事なことということですね。

習わせたい習い事から

地域の小学校では、春の運動会も終わり(残念ながら今年は1校しか行けませんでしたが)、通常の授業になり、だいぶ、学校生活にも慣れてきたようですね。そのタイミングを考えられていた方が、習い事選びを復活させているようですね。問い合わせが再び増えています。

ところで習い事のアンケート結果として、「1位水泳、2位英語(英会話)、3位習字」が、「習わせたい習い事」としての、4月のYAHOO、週刊誌などに掲載されていました。運動の基礎鍛錬につながる水泳、将来的に英語を使えるようになるための英会話(ちょうど、中学3年生の英語検定の話もでていますね)、習字はきれいな文字がかけることのメリットからなどからですね。そろばんは6位とのことでした。

この視点でそろばんを学習するメリットは、一つは「数感覚(すうかんかく)」を上げることですね。日常的に数字に触れ、計算をすることが、数字の大小感覚、大きな数字(千とか万とか)に慣れる、数字の合成や分解(3と7で10、5は2と3とか)の感覚や概数理解(かけざんの概数計算)など。 日常当たり前のように必要とされる数に関する感覚を磨く内容は、そろばんの基本にあります。 当然、練習を重ねるごとに、計算力も上がり、暗算力もアップし、あるいは時間内に問題を解く能力(スピード能力)、正答率を上げる(正確性)力も付き、集中力なども向上します。

そろばんというツールを使う計算方法を習得するのがそろばんと思っている方はとても多いと思いますが、それは一面で、数に関する感覚と技能を上げることを訓練するのがそろばんのよいところですので、もし数感覚の能力開発にご関心のある方」は、ちょっとその世界を覗いてみてはいかがでしょうか

ところで、補足ですが、そろばんの主な5種目のうち、そろばんというツールを使うのは2つだけです。他は、全て頭の中のそろばんを使う暗算(あんざん)技能です。電卓がなくても、紙の上の数字、聞いた数字、目の前に書かれた数字を見て頭の中で計算する、人間力の一つで、習得していることは一つの武器になるものですね。