努力は大事・・・

「 GRITグリット・・・やり抜く力:ダイヤモンド社) 」に次のことが書かれていました。

・・・・ 「 才能 × 努力=スキル 」 「 スキル × 努力=達成 」 ・・・・

スキル」は、「努力」次第で一定のレベルまでは習得でき、努力の仕方次第で、仮に才能がなくとも一定のレベルまでは習得できる可能性があり、一方で、才能ある人も努力をしなければ「スキル」は習得できないというもの。(どのような人も継続的な努力を怠れば、「スキル」は頭打ちなるということは実感できる内容でもあります。)  さらに、一定のレベルの「スキル」の上にさらに「努力」を重ねることで目的のゴール、成果を出せる「 達成 」のレベルにたどり着くというもの。納得できますね。

ところで、内容によっては、一定のレベルでよいと考えるか、ハイレベルの達成の領域までチャレンジするかについては、使える時間や希望、目的などにもよりますね。今の取り組んでいる様々なことについて、努力の仕方と自分なりのゴールイメージはどうでしょうか?

10になる数 小1算数

「 1と9で10、2と8で10、3と7で10、 ・・・ 8と2で10、9と1で10 」 これは小学1年生の算数でつまづきやすい、10の合成と分解です。しかし、算数の基本中の基本の内容です。そろばんでは初級の最初の方で習う内容です。

そろばんをはじめたばかりの年中さんから2年生ぐらいの新入生の1部の時間の人のほぼ全員が、夏休み後ぐらいから正しい指の練習として、一定時間同じ数だけたす「 1だけ足し算 」からスタートし、「 9だけ足し算 」まで到達しました。最初は多くの幼稚園生などは習っていないので、10になる数がわかっていませんでしたが、この練習で次々と当たり前のように10の合成をマスターしています。 そろばん技術の基本」ですが、これがとてもよいところですね。*上級者も正しい指使いの練習でもう少し高度なことを行っています。

最初は「難しい」と言っていた何人もが半月ちょっとでなんなくこの段階をクリアして次のステップに登っています。「覚える必要のあることを繰り返すことで反射的に身につけている」ということですね。次は、しばらくのちに「 かけ算九九 」にも入ります。最近は高校生でも覚えていない人がいるなど、なかなか覚えられない人が増えているようですが、「 そろばんでは必須  」となります。ここもとても大事な要素であり、10の合成・分解とともにそろばんを習う一つのメリットかもですね。

おつりの計算

「 100円ショップで3個の商品を買いました。いくら払えばよいですか? 」 お子さんに聞いてみたらできますでしょうか? 今、この買い物をいくらのお金をだしてよいのかすぐにはわからないお子さんが多いようですね。 買うものが1個の場合ならば(108円を覚えていて)すぐにできるかもしれませんが、3個となるとどうでしょうか? そしてさらに、「 1000円札を出しておつりをもらいます。いくらのおつりが戻ってきますか? 」 となると「 もはや? 」となる人ばかりのようですね。

買い物の「 消費税を計算するとどうなるかと補数(おつりの計算)の問題 」ですが、この程度の計算が瞬時にできたらよいとは思いませんか?というより、こういう日常はありえますよね。 今は、消費税が8%ですので、具体的には、消費税の『 300円 × 8% 』 この計算ができるかどうかとなりますが、割合の計算は、4年生からです。ですので、お子さんは「小数点や%のかけ算ができることよりも、人によっては1つを買う値段の108円のたしざんから計算するかも」しれません。(1000円を払ってのおつりは引き算から計算。)

やり方はどちらでもよいとは思いますが、日常生活の上では、誰もが学校の算数で習う習わないにかかわらず、早くからこの内容をできた方がよいようにも思いますね。このような計算がすぐにできないということは、残念ながら「 一人で、お金を持って、ちゃんとおつりをもらって帰ってくるような買い物をすることが、小学生の高学年になるまでできない可能性がある 」ということと同じになってしまいますね。ですので、日々の中でもこのような計算はできるようなトレーニングは必要と思いますがいかがでしょうか?数感覚のトレーニングや計算慣れの必要性ということですね。