はじめるタイミング

小中学生や若い世代の成長には目を見張ることがあります。オリンピックを見れば明確ですが、その前提に、どのようなものにも「 それをするタイミング、始めるタイミング 」ありますね。大器晩成の場合もありますが、技能に関してはやはり早く始めたほうが伸びるためにも、レベル向上のためにも優位性があります。スポーツ選手や囲碁・将棋の棋士などは典型ですね。「そろばん」も早く(年長から2年生ぐらい)に始めたほうが「 暗算(あんざん)力 」の伸びには違いが大いにでてきます将来役立つ能力ですのでとても大事ですね

さらに、子供の技能の伸びと大人になってからの「 技能の伸びの違い 」、具体的には、「 習得の速さ 」と「 向上(到達)レベルの違い 」はとても大きな差がでてきます。一つのことに投入できる時間の違いもあるかもしれませんが、それ以上に伸びしろの違いもでてきますね。あっという間に一定のレベルを超える力というのはやはり素晴らしいものがあります。その「 伸びしろの大きさを決める要素を高める 」ためも低年齢のときというのは大事ということですね。そのベストのタイミングに、何をどこまでどのように努力させるか(がんばるか)ですね。

先月に「 あんざんコンクール 」がありました。特に、かけ算九九を覚えたばかりの1~3年生の低学年組が、毎回、問題をやるたびに点数を一気にアップさせていました。参加者は点数だけでなく、もらった賞状に大喜びでした。)その伸びは高学年とは比較できない高さでした。本人的にも「 とても面白く感じている 」ようでもあります。やろうとした人だけが感じることのできる達成感かもしれませんね やはり、何ごとにも旬(今やるタイミング)があるということ 」と「 その時にやるべきことはしっかりやる(やろうとする)ということは大事ということですね。(ただ、どのようなものでも、本気でやろうとしなかった人では差はでません・・・・)

オリンピック・・・勝つ姿を見て

今回のオリンピックでこれまで以上に特に感じたことを追加したいと思います。それは、「 勝つこと 」への執着心の高さです(もう一つ感じた若い力の伸びしろは次回にでも・・・)。 水泳、柔道、卓球、バドミントン、レスリング、シンクロナイズドスイミングそして400mリレー ととてもたくさんの選手がこれまで以上にその凄さを見せてくれました。誰もが感動する姿の連続だったと思います。これは「勝負の世界のトップになるためには必要な力」なのでしょうね。

この凄さは、「 ハイレベルな集中力とやり抜く力 」と連動するとても素晴らしい能力と思います。そして、誰もが簡単にまねられるものでもない究極の力で、日々の精神面と体力(技術)面の努力の積み重ねからの成果と思いますし、とても称賛されるものでしょうね。他の世界でも例えば、今同時に開催中で明日が決勝の甲子園の高校野球にもこの姿があるようにも思いますね。

ところで、今回のことを普通のレベルに下げて他のことに当てはめてみると、「技術検定や検定試験などは、勝負ごと(1位や順位を決めるような)ではない合格の基準点に届くことが要件」ので、オリンピック選手のような努力までが必要とは思いませんが、やはり「 合格したい、合格点を取りたい 」という強い執着心(思い)の有無はとても大事な要素でしょうね。そろばんでも、次の10月検定に向けて、こういうメンタル面もやはり鍛えることが大事でしょうね。

オリンピックと習い事

今年のオリンピック選手の活躍は素晴らしいですね。元気と勇気をもらえます。ところで、オリンピックの競技を見ていて思うことですが、一つのことに時間をつぎ込んでいるとひとつはその集中し時間をかけた努力は素晴らしい結果を生む可能性があるということと、そしてもう一つは他のことはできなくなる可能性もということです。後者は、それまでの生い立ちの特集をみるとそれぐらいシビアな世界ということですね。しかし、一定期間時間をつぎ込んで、例えば〇〇オリンピックでメダルを取ることのように、ある時点(この期間がそれほど長くないことは重要)までで成果を上げるならばそれは意味のあることかもです。 その目標の立て方は、「  いつまでに何をどこまで  」ですね。 しかし、今の習い事は毎日休みなくではありませんので、オリンピック競技のシビアな世界とはちょっと異なり、「やる気次第」で可能とは思いますね。そろばんでも全国大会優勝や十段をとるを目標とすればオリンピック同様かもですが・・・。

ところで、「習い事」というのは数年しか習わないのが普通です。一生、例えばプロとして、それで生活していくことができるものは長く習い続けるかもしれませんが、そうでない場合は長くても5~6年習う程度でしょうか。その期間にどこまで到達しておくか(期間目標と到達目標)というのはとても大事なことと思います。そろばんも途中でやめてしまう人は別ですが、短い人は2年程度、長い人でも最終的に中学2年ぐらいまででしょうか。その卒業時には、やはり一定レベルまでは到達しておいて欲しいものですね。一つの目安としては、珠算2級以上、暗算2級以上でしょうか。(必ずしも合格でなくても)それもできるだけ早くですね。

しかし、いつまでに・・・の期間の目標があいまいで、さらに、日々ダラダラと流されているような、ただ時だけ過ぎていくような時間の使い方は残念な行動で、成果のない、成果の見えない時間の使い方というのは無駄というか他のことで成果を出したほうがよい状態ですね。ビジネスの世界では、「 機会損失 」ということです。ほかに使っていたら他の方が成果がでていたかもしれないということですね。ただ、いつもフラフラの人やひとつのことをすぐにあきらめるひとは残念ながら機会損失の前にどのようなことでも達成感ややり切り感を持てずに終わる可能性の方が高いのも確かなことです。是非とも、そういう意味で「期限を切った到達目標を持った活動」と「一定の結果を出すこと」をどのような習い事でも大事にしてほしいですね。

8月検定結果から

教室に先週実施の8月教場検定の結果を張り出しました。今回は、今まで以上に明暗を分ける結果となっています。検定試験は、ギリギリになって慌てても間に合わないものです。日々の努力が大事ですね。

珠算は、今年入学者のはじめて受験の7級以下は見事に全員が合格しました。はじめたばかりの半年以内の2年生から4年生ですが、一生懸命頑張っていましたのでよかったですね。上級の準1級は1種目のミスからあと5点足りずの人ほか残念ながら全員が合格点に届かず、準2級はかけ・わり1問ずつのミス2つだけの290点の高得点で合格の人以外は残念ながらとなりました。珠算の4級以下では、5級、6級でこれまでの苦手種目をクリアしてとてもよい成績で合格の人最後の追い上げが届かず苦手種目の克服が間に合わずが数名前回のコメントで懸念した内容で全種目にミス続出で届かずの人など明暗が分かれました。

暗算は、2級の合格者はとても良い成績で、1名はあと少し、3級は初めて受験者は合格リベンジ組が見取暗算のミス連発で再度届かず、4級以下はほぼ全員がとてもよい成績で合格。暗算は、特に1年生と3、4年生の頑張りと伸びが目立ちます。 読上算は、2級、3級は全員合格。ところが、4級・6級は半々、5級は玉砕など下級で苦戦。 読上暗算は、3級以上は苦戦。4級以下はほぼ合格。ただし、初めて受験の7級は全員合格でした。次の検定試験は10月末です。結果は結果で割り切り、次に向けて頑張りましょう。

まねる

そろばんのよいところは、やり方を覚えて、それを繰り返し、マスターすることで、将来に使える技術を習得できることです。要は、やり方を「 まねる 」ということからですところが、「勝手に自分流に変更」 「雑でも全部やることで満足」 「答えの欄を埋めるだけ」 「適当に答えを書く」など教わったことを覚えるのではなく、問題を処理している単純に時間を潰している感のある行動も・・・。8月に入り夏休みの浮かれ感もあるのか、あるいは何か違うきかっけがあってか何人かがこの状態になってしまっており、合格圏にいたはずになのに、特に1年生から4年生の中に直前の練習問題でも合格点に届かない黄色信号の人が・・・。もし、そのままの結果の人は夏休み明けにリセットですね。取り戻せばよいだけですので、マイナスに考えずにです。

そろばんの授業はあと2日あります。ただ、夏休みに入ってしまった人もたくさんいますので、18日から再度やり直しの人もです。それもそれで仕方がないかもですね。例年、夏季休暇明けは全員で確認問題から入ります。その時に、正しいやり方や勘を取り戻してください。宿題や毎日の簡単なトレーニングをしっかりこなす人でないと習い事の時間が少なくなった現在、「忘れるということを残念ながら防ぐことは難しい」ということかもですね。思い出しながら技能を上げていくというは時間がかかる可能性もということですね。

とはいえ、夏休みは時間が自由に使えますので、いろいろなことに挑戦し、人間としての幅や深さを広げてほしいものです。その場合にも、まずはどのようなことでも「 (正しく)まねる 」ということを忘れずに。