習いたい、習わせたい

「習い事を選ぶとき」に考えたいことですね。本人の性格にもよりますが、どちらであっても一定の期間は続けてみて、ある程度まではたどり着かせる方がよいでしょうね。

前者は「本人がやりたいという希望があり」にやってみる場合ですが、意欲が続く場合は何も問題ないですが、壁に当たってもそのまましばらくは様子を見て流すことの方がよいですね。「最初はやりたいだったことが、結果がでなかったり、壁にぶつかったりして、やりたくないと言い出したらすぐやめるとなりかねない」ことが気をつけたいことです。一度やりはじめたら一定の期間(少なくとも2年ぐらい)、一定のレベル(目標の最低レベル)までは続けた方がよいことが多いですね。どのようなものでもレベルを上げるためには「一定の期間とそれなりの努力が必要」になってきます。この「壁をクリアする、突破するの経験」をさせずにすぐやめるを繰り返すことは避けた方がよく、中途半端は身につかなくなる可能性の高い習慣の典型です。これは「合っていないのではなく、努力することができない」の方が多いからですね

後者の「習わせたい」ことの場合は、「本人の意思とは無関係ですので意欲なしやなかなかやる気にならないままやらされ感でやり続ける場合」がありますね。これは「親の長期の目的があって取り組んでいる」のですから、この場合にも本人が何を言おうがなかなかうまくならなくても一定の期間やレベルまでは様子を見て続けさせるの方がです。よくやってしまう途中で挫折して他に目を向けてそちらにの「隣の芝生はあおい」のやり方はこれも何事も習得できなくなる可能性のある習慣ですね。この場合も「遅々としてレベルが上がらなかったり、進まなかったとしても一定の期間やレベルまではやり続けさせる」が大事でしょうね。ここまでいかなければやめさせないということができるならその方がよいでしょうね。

どちらも「今を考えるのか、将来を考えるか」の違いでもありますね。どちらがよかったかは、楽器やピアノの奏者やスポーツの選手のインタビューでもよく聞く話の「最初は全くやる気がなかったのですが、途中から面白くなってそれが今まで続けてきたらいつのまにか・・・」などですね。経験や努力が全く無駄になることはなく、どのようなものも縁あってものですので続けてみるが何かを習得するためには必要なことなのでしょうね。

今とこれから。継続努力ですね

これからの入学者も予定されていますが、夏休み前後から入学の6人の新しいメンバーもだいぶ教室での学習に慣れてきていますね。「そろばん、算数の練習帳、パソコン、育脳教材」を反復学習していますが、少し難しいところに来てもゆっくりでも構わないので進んでいくことでよいですね。「学ぶことは、慣れも大事」な学習方法です。柔道での「乱取り」ようなものです。「数をこなすことで習得できることを軽視しない」ですね。練習を怠らなければいつのまにか身についてきます。2部のメンバーを見れば明らかですね。そういうものですね。

1か月後の10月の検定試験の申込も手続きをしました。今回もたくさんのチャレンジ組がいますね。中でも、昨年から今年の前半入学の1年前後の学習者の初心者クラスの「年長さんから2年生の6人がはじめての検定に挑戦」です。「受験をする」と決めてからの学習姿勢、意識に大きな進歩がみられます。やはり、具体的な目標が定まると違ってきますね。あと、一か月しっかり努力して最初の検定をクリアしてもらいましょう。上級者の試験場受験組の21人は正答率の向上に向けての学習に入っています。珠算は正答率80%以上が必要ですが、同じ間違いを繰り返すメンバーは危険ですね。「自分で間違いに気が付けない直せない」ではです。あと一歩組に共通するクリアできるかできないかのポイントですね。9月末のフラッシュ暗算検定もたくさんの受験者です。こちらもしっかりとですね。

11月には「そろばんの競技大会」が2つあります。技能を確認する検定試験とは違った自分の実力を試す良い機会でもありますね。年二回(5月、11月)の「全神奈川県通信珠算競技大会」は、わり算ができるようになった人から順番に全員が参加します。順位を争う上位陣以外は、この大会は半年間でどれだけ技能を伸ばせたかを確認するためにとてもよいものですね。「ライバルは半年前の自分」ということです。もう一つの毎年開催の「そろばんコンクール」はすでに1回目の選抜練習問題を行いました。教場内での「参加基準点(教室ではA基準といっています)」をまずはクリアですね。会場大会への推薦基準のB基準をすでにクリアできた選抜組は、11/23(水・)の大会に参加できるならば、個人総合競技だけでなく、読上算、読上暗算、フラッシュ暗算の競技もありますので腕試しをしてきてみましょう。去年の参加者は入賞できた競技も多く、とても楽しみにしているメンバーもいるようですので、今年はどうなるかですね。

考え方、取り組み方での違い

次のようなことはどのように感じますか? あるいはどちらでしょうか

試験で合格できなかったとき「まだ受けるべきでなかった、無駄になった」というような話を聞いて「そうだよね」と感じてしまう人も少なからずいますね。努力を全くしなかった場合は別ですが、ちょっと残念に感じてしまうことです。受験日までに日にちがない場合で直前に申し込んだときはそうかもしれませんが、少なくとも1ヶ月以上ある場合「それまでにどうする、頑張る」という目標に向けて努力してきたことが無駄と考えてしまうのはどうかということですね。 結果だけを見ればわからないではないですが、その面だけを見ることはちょっと共感できないですね。努力をしてきた場合、その過程でに学べる事、学ぶことがたくさんあり、時間がなければ身につかないこともありますよね少なくとも申し込まなければやらなかったことをしてきているはずです前向きに考えるかどうかの違いかもですね。どうでしょうか?

また、以前にも伝えたことがありますが、これまで経験したことがないことに出会ったときに、「やったことがないからできない、やれないからやらない」というものどうでしょうか。「やったことがないから、やった方がよい、やってみよう」の方に共感してもらいたいと思いますがこれもなかなか難しいのかもです。知的好奇心の高さというのは知らないことに出会ったときに自主的に知ろうとする働きの高さと思っています。教室でもやったことがないレベルの問題に取り組むときにすぐに「やれない、やらない、思考・行動停止」の人と「ダメでもやってみようとする人」に分かれます。どちらが成長が早いかは後者の方がやはり多いですね。そろばんの読上種目などの練習の時にも「自分の対象の問題だけ取り組み、レベルの高い問題をやらずに遊んでいる」という人もいますね。これもやろうとする人に軍配があがりますね。モチベーションが高い人に共通する価値観かもですね

もう一つ、現在、個人指導で80歳を超える方のそろばん学習を月2回各1時間指導しています。「認知症対策にそろばんがよいと聞いてそろばんをやってみたい(そろばんの経験者です)」という個別相談があり、昨年の5月から1年半ほど続いています。これまで全く休みなく片道30分ほど散歩しながら通ってきています。制限時間内練習はしていませんが、珠算技能は3級~4級レベルになり、暗算も5級レベル、さらにやったことのなかった読上算、読上暗算にも取り組み、とうとう読上暗算の3級の練習問題(読み上げられた2桁の10個の数字を頭の中で計算)では合格点をとれるようになりました。これも「やれないと考えず、嫌がらず、拒絶せず、やってみようとし続けた結果」ですね。全く挑戦しようとしない学習者やちょっとできないと難しい、嫌いと言ってやろうとしない学習者もいることと比べて、見習ってほしいですね。何歳になってもやろうとすればできるようになる可能性があるということの証左でもありますね。