考え方、取り組み方での違い

次のようなことはどのように感じますか? あるいはどちらでしょうか

試験で合格できなかったとき「まだ受けるべきでなかった、無駄になった」というような話を聞いて「そうだよね」と感じてしまう人も少なからずいますね。努力を全くしなかった場合は別ですが、ちょっと残念に感じてしまうことです。受験日までに日にちがない場合で直前に申し込んだときはそうかもしれませんが、少なくとも1ヶ月以上ある場合「それまでにどうする、頑張る」という目標に向けて努力してきたことが無駄と考えてしまうのはどうかということですね。 結果だけを見ればわからないではないですが、その面だけを見ることはちょっと共感できないですね。努力をしてきた場合、その過程でに学べる事、学ぶことがたくさんあり、時間がなければ身につかないこともありますよね少なくとも申し込まなければやらなかったことをしてきているはずです前向きに考えるかどうかの違いかもですね。どうでしょうか?

また、以前にも伝えたことがありますが、これまで経験したことがないことに出会ったときに、「やったことがないからできない、やれないからやらない」というものどうでしょうか。「やったことがないから、やった方がよい、やってみよう」の方に共感してもらいたいと思いますがこれもなかなか難しいのかもです。知的好奇心の高さというのは知らないことに出会ったときに自主的に知ろうとする働きの高さと思っています。教室でもやったことがないレベルの問題に取り組むときにすぐに「やれない、やらない、思考・行動停止」の人と「ダメでもやってみようとする人」に分かれます。どちらが成長が早いかは後者の方がやはり多いですね。そろばんの読上種目などの練習の時にも「自分の対象の問題だけ取り組み、レベルの高い問題をやらずに遊んでいる」という人もいますね。これもやろうとする人に軍配があがりますね。モチベーションが高い人に共通する価値観かもですね

もう一つ、現在、個人指導で80歳を超える方のそろばん学習を月2回各1時間指導しています。「認知症対策にそろばんがよいと聞いてそろばんをやってみたい(そろばんの経験者です)」という個別相談があり、昨年の5月から1年半ほど続いています。これまで全く休みなく片道30分ほど散歩しながら通ってきています。制限時間内練習はしていませんが、珠算技能は3級~4級レベルになり、暗算も5級レベル、さらにやったことのなかった読上算、読上暗算にも取り組み、とうとう読上暗算の3級の練習問題(読み上げられた2桁の10個の数字を頭の中で計算)では合格点をとれるようになりました。これも「やれないと考えず、嫌がらず、拒絶せず、やってみようとし続けた結果」ですね。全く挑戦しようとしない学習者やちょっとできないと難しい、嫌いと言ってやろうとしない学習者もいることと比べて、見習ってほしいですね。何歳になってもやろうとすればできるようになる可能性があるということの証左でもありますね。