脳科学の進歩はとても速いですね。その一つの発展が、将棋やチェスに続いて、囲碁の世界でコンピュータ囲碁が4勝1敗で人間のプロを負かしたという話題が最近ありました。中でも「大局観」といってよいその状態(囲碁の盤面)を見たときに、「どうしたらよいかをイメージすること」が画像データの利用からコンピュータにもできるようになるということは凄いことですね(ディープラーニング(深層学習)。 学校でテスト問題を見たときに、どうやってこの問題を解くかをイメージすることと繋がりますが、ここまでくるとますます人間の力がコンピュータに及ばなくなるということかもです。
今、人間は楽をすることを考えたりして、自分でできること(保有能力)を減らしてしまってきています。「ある状況に置かれたときに自分だけで解決できる力が衰退している」ということかもですね。以前にも伝えた知人の電話番号を記憶しなくなったり、簡単な計算も暗算でできない(紙があったり、電卓があればできますが)などは人間の退化?の一つでしょうね。このことは、この部分を鍛えれば優位に立てるということかもですが・・・。
ところで、人間が頭の中で何かを考え(イメージする)たり発想するのは過去に記憶(記録かも)している何かがあったり、頭の中にノウハウやツール(そういう意味では、「そろばん脳(あたまの中のそろばんのイメージ)」というのもその一つかもと思っています)がある場合といわれています。 「広い意味での記憶されている経験というデータ」といってよいかもです。そういう土台となるものがない状態では何もできない可能性が高いということです。別の言い方では、「参照枠」とも言うそうですが、この一人一人違う脳にある知識のデータや知恵、経験などをどうやって広げていくか、あるいは増やしていくかはとても大事なことと思いますが、基本は何事もやったことのないことは興味とは関係なくやってみるということと、ある程度まではマスターしておくでしょうね。