そろばんを習うと「計算が早くなる、計算問題を早く解ける」ようになることは確かですね。「算数、数学には武器になる技能(スキル)」です。それはツールとしてのそろばんを使わない「暗算力」がアップするからですね。足し算だけでなく、引き算、かけ算、わり算も技能のレベルが上がれば上がるだけ桁数も大きな数まで暗算で可能です。どこまで可能かは、どこまでやろうとするかとも言えますね。例えば、そろばんを3年ほど習った人ならば、「2桁の10個程度の足し算(あるいは3桁の足し算)、2桁✕2桁の掛け算(あるいは2桁✕3桁(3桁✕2桁))ぐらいまで」はそろばんを使わずに暗算で普通にできるようになります。当然、算数の計算は早くできるようになりますね。難点は、レベルが低いとミスも多くなりますので、ミスが減るのは暗算1級問題を満点近くできる必要はありますね。
先週にやさしい問題から難しい問題のピラミッド型の通信型の競技会の「第33回の全神奈川通信珠算競技大会」に教室の約60名が取り組みました。かけ算、わり算は各100問、みとり算(足し算引き算)は50問ある問題で、各10分の制限時間内にどこまでできるかという問題ですが、最初のやさしい問題はほとんどの皆さんが暗算で解き、各自のレベルで、途中からそろばんを使って解いていました。解いている姿を見て、技能の個人差がよく見え、暗算に自信がないとすぐにそろばんを使う人もいますが、暗算に自信のある人はかけ算は3桁✕3桁ぐらいまで暗算です。暗算でできる問題が多い人ほどたくさんの問題を解いています。問題数をこなせない人は、この技能の問題ともう一つ、「集中力、没頭力といった方がよいかもしれませんがまだ習得できていない場合」ですね。問題を解き続ける力です。これもそろばんの反復学習で訓練していきます。個人差があることは事実ですが、何も練習していない人とは確実に差がありますね。
そろばんを習うとこのように当たり前に「加減乗除の問題を解く練習」をします。ツールとしてのそろばんを使う技能の「珠算、読上算」、そろばんツールを使わず頭の中での計算技能の「暗算、読上暗算、フラッシュ暗算」でですね。昔は、週3回とか週4回の練習がありましたが、今は、そうはいかないですが、週2回でも「こういう環境に身を置くことが、計算が得意になったり、計算が苦手とならない理由」ですね。教室では今回もこの年2回ある大会で各自半年前との前回比100点以上のアップを目指していますが、毎回20人~30人ぐらいは到達でき、1/3~1/2の人は十分なレベルアップができています。練習時も到達できている人がたくさんいましたが、今回も同様と思いますので皆さんの「半年の努力結果」はしっかりと見えますね。