数感覚とそろばん

そろばんの効果のひとつに「数に対する感覚(数感覚)」がつくというものがあると言われます。しかし、その感覚とはどういうものでしょうか?

より詳しいことは専門家の方に任せる方がよいのですが、簡単には、数の大きさ、数の比較、数の違い、数の合成、数の量や幅などについて感覚的に理解できることで、例えば、「1と2の大きさや違い」、「10は6と4でできているとか、2が5つや5が2つでできている」とか、「10はたとえば3と7でできているから、10から3を引いたら7になるとか」、「1000という数の大きさや1との離れていること」とかおおよその数(概数)がわかるとか・・・。

そろばんでは、 「そろばん上に視覚的に珠があること」 や、 「掛け算九九を暗記し基本にして」 掛け算やわりざんをするので、そろばんを習うことでこういう感覚が訓練され、シンプルに理解が進むことになるものと思われます。

日常でも、数(数字)を頭の中でそろばんの珠に無意識的に置き換えてイメージすることは、そろばんを習ったことがある人にはわかる感覚と思います。 自動で計算をしてしまう電卓などでは、こういう人の能力に結びつく部分は残念ながら習得できないように思いますので、この内容を身に着けるには「そろばん」はよいツールと確かに思います。 「そろばん」が「教具」のひとつといわれるのもわかりますね。

 

10月検定と競技会選考1つ目

今週に10月検定の申し込みを締め切りました。集計したところ、教室では今年度最高の受験人数になります。 あと一歩というところに来ているので、チャレンジする人もいれば、すでに合格圏に到達しそうな人もたくさんいます。 3級以上の受験者も過去最高人数です。今年の4月以降にはじめた1・2年生以下のメンバーも学校よりも早く掛け算九九を覚えて、はじめての検定に挑戦です。何事も挑戦することが大事ですね。 この「 一つ上に登ろうとする姿勢 」が能力をきっと向上させます。これから1ヶ月あります。自分の能力を信じて頑張ってもらいたいと思います。

それから、11月10日(日)に川崎市内のそろばん塾の選抜メンバーが一堂に会して行われる競技会の「 そろばん・あんざんコンクール 」の教室内選考を行いました。「 そろばんの技能と読上暗算、読上算の技能 」で選定し、4年生以下の部、5・6年生の部、中学生の部に参加する教室選抜のメンバーとなります。 習い事でこのようなイベント式の競技会に参加できるのはとても面白いと思います。参加することもよい思い出になるものと思いますが、入賞できればなおさらですね。すでに参加が決まった皆さんは、精一杯、頑張り、入賞を目指しましょう。

また、今回の2つのテーマでは、8月にはまだどうかな?と思っていた1・2年生が9月に入ってから十分に検定試験に挑戦できるようになったり、競技会の選考では全くと言ってよいほど太刀打ちできていなかったレベルをたくさんの上位メンバーがクリアしたりと、明確に「技量の向上」が見えたこともあり、とても素晴らしく感じています。こういう状態はとても好ましいですね。このまま進んでもらえればと思っています。

 

東京オリンピック2020開催決定

早朝のTVは東京オリンピック開催決定一色でした。朝早くからTVをつけて、決定の瞬間を見ていましたが、大変うれしく、またとてもよいニースでした。

これから7年後ですので、今、そろばんを習っている世代は実際に見に行くことができるだけでなく、いろいろな形で参加できる可能性もありますね。 オリンピックに向けて「何かできることがないか探すこと」もこれからのよい目標になります。近い将来の好機をどう活用しようとするかはとても大事ですね。

習い事選び(再掲)、補足

今年の3月に以下のコメントをのせました。夏季休暇中、夏季休暇明けにも、体験入学のお問い合わせがまだたくさん続いていますので、再度補足と共に掲載します。 習い事はいくつもありますので、以下のような目的的にいくつかを組み合わせて選択されることをおすすめします。 また、技術は一定の期間訓練が必要になります。あまりにも短期間だけということはせっかくの努力が無駄になってしまうものがあります。 どういうものかを知るためのものということであればそれでもと思いますが、将来まで役立たせるためのものをとお考えの場合には、最低3年とは言いませんが、何事も最低でも1年ぐらいはまずは続けてみることが大事ですね。基本とコツぐらいはマスターできるでしょうから。そろばんの場合には、それ以上の期間を続ければ、より高い技術を習得することは普通に頑張れば可能です。

以下(3月14日のコメント)

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この時期は習い事を検討されている方がたくさんいるようですが、いろいろな種類の習い事を実際に体験してみて判断するには良い時期です。今は、なんでも経験できるよい環境が整っています。

学習力を向上させるもの、技術を習得させるもの、体力を向上させるもの、感性を深めるもの、趣味を深めるもの、などなど。目的によって選ぶものが違ってきます。ただ、はっきりとしていることは普通の学習の勉強以外のことを身につけるには時期を逃すと損になるものがたくさんあります。 あとから「やっていたらよかった」と後悔しないようにしたいものです。でも、なんでもかんでもやるというのも考えもので、最終的にはいくつかに絞ることも大事ですね。そして、高いレベルでなくとも中途半端よりも一定レベルまではできるようにと思います。

また、小さいうちから受験勉強だけを目標にというのはかわいそうに思いますがいかがでしょうか。 野球やサッカー、あるいはダンスなどのスポーツや、ピアノや楽器演奏の音楽、習字、絵画、囲碁、将棋、そして、そろばんなどは、小学校の高学年になる前に是非とも経験を積む機会を作ることをお勧めします。 運動神経を鍛えること、感性を高めること、基礎的な技術を身につけることなど、・・・ たとえば、そろばんについては、暗算力の技術が日常生活や学習に活用できます。・・・ そういう視点での能力開発を考えた習い事の選択を是非ともご検討ください。

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