なぜ、そろばんを習う?

「いまどき、そろばんを習うのはなぜ? 」という話を、先日、一般企業の部長さんと話をする機会がありました。小学生の低学年と高学年のお子さんがいる方です。

「そろばん」そのものを使っていくことを目的にせず、今は「 数に関する感覚を高めたり、暗算力や発想力などの右脳の働きを開発する可能性のため 」に習うものという話になり、納得されていました。 以前に著名な経営者の方とも同様の話になり、その方も「 視点が狭くなっていた、そういうことならば、やるべきかも 」というようなお話になりました。 「能力開発」が基本にあること考えれば、習い事としての位置づけが明確ですね。

そろそろ新しい習い事を探し始める方からの問い合わせが入り始めています。以前に「習い事選び」というテーマでコメントを載せましたが、習い事はそれぞれの目的を考え、1つで全ては習得できませんので、いくつか組み合わせて、はじめる時期も含めてトータルで検討されてはと思います。

地頭力を鍛える

右脳開発の一つとして、少し前に「地頭(じあたま)」の力を問う問題が流行ったことがありました。一般企業の入社試験で「 明確な答えのない問題をどのように考えて、どのような解答をするか 」が話題になったころです。「知識」と「智慧」の違いという形でも使われていたように覚えています。 例えば、「地元の小学校の校庭には、何人の人が入れますか?」というような突飛な問題です。これはおそらくどんなにインターネットを検索しても答えはありません。自分でどう考えて、何を根拠に答えを導き出すかとなりますその思考のプロセスができるかどうかが問われている問題です。

そろばんを使ってこの能力開発ができる?には無理がありますが、右脳の発想力利用の能力とはやはり関係があるように思われます。その点では、そろばんで右脳を使う習慣を身につけることは何か接点があるかもしれません。それが当教室で、右脳教材をそろばん教材とは別に取り入れている理由の一つです

ところで補足として、 「情報(資料、記録、文献など)」は、見つけるだけでなく、それを利用しようと考えた時に発想することにつながります。 情報は今の時代、インターネットで検索する能力さえあれば、子供でも大人でも同じ内容の情報を手に入れることができます。そのために自分では何も考えないでも検索結果の中から答えを見つけて、あたかも自分の力と勘違いしてしまうことも多々あります。これは検索する力は確かにありますが、あくまで知識や情報の複製でしかないということです

何かの問題で答えが仮に見つからない場合に、「見つからずわかりません」と答えるか、「似たようなものや違ったものの中からの何かを利用し、こうではないか」と答えることができるかの違いかもしれません。 前者は考えることをしていない「思考停止」、後者は考えたことを活用しようとしている状態で、本来必要な力は後者ですよね。右脳をトレーニングすることで、こういう能力が向上するとなれば、少しでも右脳を使ったり、活性化することに時間を使ってみてはどうかと思いますが、どうでしょうか。

そろばん・あんざんコンクール川崎

本日11月10日に、中原区の武蔵小杉にある川崎市総合自治会館で、「そろばん・あんざんコンクール(川崎)大会」が開かれ、川崎市内のそろばん塾から選抜メンバー総勢約100名が集い、当教室からも9名(4年生2名、5年生3名、6年生2名、中学生2名)の選抜メンバーが参加しました。 結果は、昨年の大会を大いに上回る好成績を上げる大活躍でした。全員が賞に入れたわけではありませんが、参加者には記念に残るとても有意義な大会だったのではないでしょうか。また、選手宣誓も当教室の4年生がしっかりと行いました。

131110そろばん・あんざんコンクール1

入賞の結果は、「個人総合の4年生以下の部で2位と3位、5・6年生の部では優勝と3位。 種目別では、読上暗算の4年生以下の部で2位と入賞、5・6年生の部でも2位と入賞、中学生の部で3位。 読上算では、4年生以下の部で入賞に2人、5・6年生の部で優勝と入賞。」 でした。 個人総合は、ほとんどのメンバーがこれまでの最高点あるいはそれに近い点数をとっての堂々の入賞です。本番でのこの結果はとても素晴らしい内容です。 読上げ種目関係もこの日のための日々の学習成果がでたようです。おめでとうございます。惜しくも入賞できなかったメンバーも、かなり善戦していますので、腕試しとしては、賞は取れなくても十分成果はあったと思います。

教室としても、ここまで入ることができるとは予想していませんでしたので、10月検定の結果に引き続き、とても嬉しい結果です。 塾別対抗競技でも昨年に引き続き、2位となりました。4年生、6年生、中学生1人ずつがチームとして参加し、今年も入賞です。

131110そろばん・あんざんコンクール2今年参加のメンバーは、来年もまた参加できるメンバーがたくさんいますので、是非とも頑張りましょう。

 

10月試験場検定の結果

先週の教場検定の発表に続いて、3級以上の結果がまとまり、すでに教室に名前を貼り出しています。合格者はおめでとうございます。 上級受験者12名中7名の進級となりました。 上級者がこれだけ合格したのはここ数年にはない内容です。段位の受験者も、珠算は認定で半歩前進し、準2段に、暗算は4段に2段階進級です。

もしかしたら、2級は5人の受験者全員合格もという期待がありましたが、1名が5点、もう一人が10点不足という、とても惜しい結果でした。試験は、実際はできたと思った点数の90%ぐらいの出来と考えなければなりませんので、残念ですが、2名は2月にリベンジをと思います。3級も1名は普段よりは健闘しましたが合格点に及ばず、最後の追い込みができた他のメンバーは合格しました。1級は、もう数歩の努力が必要ですね。

今回の結果からは、練習時には260点以上をとることもあり、280点を目指すようにと伝えていたメンバーが合格し、ボーダーギリギリかできない問題があるメンバーが、追い込みでどうにかクリアできた3級を除きやはり合格点に届きませんでした。もう少し早くからエンジンを全開にして、満点を目指すぐらいの意気込みが大事なのでしょうね。