ことわざから学ぶ

昨日の日めくりカレンダーのことわざは「学問に近道なし」でした。ギリシャの王様が数学者にもっと簡単に数学を学べないかを尋ねたことに対して答えた「幾何学に王道なし」が語源のようですが、どのようなものにも基本を学び、練習・鍛錬し、習得し、そして上達するという過程がありますね。なんでも短時間で、楽をして習得した気になってしまうことは禁物です。「メッキがはがれる」、「砂上の楼閣」、「ローマは一日でならず」などのことばやことわざもしっかりと理解しておくべきものですね。

試験で受かった時の知識が今何も覚えていないということがあるように消える学問、あるいは知識」といっていい、覚えていない、使いこなせない知識や技能は、その時の合格した達成感などの気持ちなどは良いものですが、残念ながら使える知識でも技能でもないですね。

将来に残せる知識や技能のためには、基礎の覚えることはしっかりと忘れないように覚える、やり方やテクニックは、基本をマスターするまで繰り返し訓練する、こういうことの積み重ねがとても大事です。 「ことば・漢字を覚えていない」、「算数・数学の公式を覚えていない」、「単位を理解してない」、「ことばに触れる機会(本を読む、新聞・記事・雑誌を読む、インターネット検索をする)を作っていない」などはとても残念な習慣といえますね。

習い事で身につけたいこと

社会人の習い事を選ぶ基準は、今に役立つかどうかですね。先週記事になっていた日本経済新聞社&日経HRさんのアンケート結果では、中小企業診断士、TOEIC/TOEFL、宅建、簿記が上位、満足度では、応用情報技術者、秘書、ビジネス実務などが上位になっていました。必要性の高い見識・知識・技術を身につけて今に活かすことができることが優先順位から大事ということですね。

では、子供の場合にはどうでしょうか? リクルートライフスタイルさんのアンケートでは、「本人がやりたいかどうか」、「健康・体力作り」、「将来に有利」、「学校の授業についていく・備える」などが上位になっているようです。具体的な習い事としては、水泳・体操・サッカー、英語・英会話、ピアノ、書道、そろばんなど。これも一つの選択方法ですね。

また最近は、「空手」の習い事に「礼儀・作法を身につけさせたい」というのがあるように、「華道・書道」の習い事で「落ち着いた子に」という希望から習わせたいと考える人が増えているそうですね。同様に、「そろばん」に計算力とともに「集中力がつくことを期待して」ということもあります。何をやるにしてもその基本の能力が身につくことも重要ということなのかもしれません。「技術とともに、人間力も」ということかもですね。

通信競技大会結果(第18回全神奈川)から

1月のはじめに昨年11月実施の第18回の全神奈川県通信珠算競技大会(通称:スピード)の結果が届き、教室内結果(教室内順位と前回比較得点順位)を含めて先週に発表し、教室に張り出しました。とてもうれしい結果でした。 なんと今回は、前回17回との連続参加者のピッタリ半分(50%)のメンバーが、5月と比べて半年間で100点以上のアップというとてもよい成績でした。連続参加者全員の前回からの得点アップの平均点も105点。スキルが上がっていることがよくわかります。努力を誉めてあげたいですね。半年間でたいへんよく頑張りました。次の5月も是非とも今回のような成績がとれるように頑張りましょう。

また、この大会に参加するには、教室内の参加基準(目安は、珠算の6級練習程度以上で教室内模擬での学年別得点。昨年5月より一部得点は変更)がありますので、一定レベルに到達しなければ参加できない大会ですが、今回はじめての大会参加者が8人。うち2人は、2月からと5月からそろばんをはじめたばかりの1年以内のメンバーですので、こつこつ努力を怠らなければ、学び始めて半年ぐらいから参加でき、大会が半年ごとあるので半年ごとに技量の確認が対外的評価でできますので、スキルアップの目安にもなります。はじめて組は2度目は慣れもありますので、次回どれだけアップできるかが楽しみですね。

しかし、そろばんの競技会などの毎回のこのような結果をみると、とても小・中学生の技能、能力向上には驚かされますね。

今年は「満点レベル」を目標に

年末年始のお休み明けで見事にやり方を忘れてきている人もたくさんの先週でした。今年は、最初にこれまでとは異なる新しい問題に一斉に取り組む方法でリセットをしてもらいましたが、金曜日には見事に勘を取り戻した人も多く、1級~3級の採点をしていてビックリの成績を上げる人が多数いました。もう、来週にはスタートダッシュが可能な人もとなりますね。

ところで、今年は少し高い目標を定めたいと思います。それは、「合格する(した)を基準にせずに、正答率を基準にし、満点に近づけるを目標に置くこと」ですね。算数、数学では当たり前の部分ですが、そろばんの検定の弱点ともいえる部分にあえて挑戦です。そろばんの合格は、段位は別ですが、級の場合、6級から4級までが70%以上で、3級以上が80%以上ですが、それでは技能としては低いと考えてのものです。ケアレスミスの発生もできるだけ減らし、どうしたら全部合わせることができるかを考えるとなります。

各自が、今の自分の実力でどのレベルまでなら満点が取れるかを知ることも必要になってきますので、これまでとは違う方法も取り入れたカリキュラムに変更することにしました。珠算の1級レベルならば、3級ぐらいは、4級レベルは、6級ならば可能でしょうかね。結果は、来月中ごろから見えてくる予定です。少し面白い結果がでるのではないかと思っていますが、どうでしょうかね。

技能を武器にするために

クリスマス会で「3人の徒競争の順番とタイムの問題」や「カレンダーの日にちの問題」を出しました。何事も「考える習慣」を身につけて欲しいと思ってのものです。別の言い方をすれば、そろばんでは計算力がアップすることは確かですが、「式を立てることができる力」となるとなかなか難しいこともあり、教室では毎回珠算以外の別教材を取り入れたり(週2回では不足ではありますが)、このようなイベント時に追加問題を試して機会を増やしています。

式を立てることができる力(式を立てられる能力)」のためには、計算する前に、文章を正しく読む力も必要です。要は、そろばんの技能は式がある計算問題では恐らく武器になります。しかし、文章題では、「式さえ立てられれば、そろばんの技能は武器に変わりますが、式が立たなければ、そろばんの技能は「宝のもちぐされ」となってしまうかもしれません。」ということですね。 技能を役立つ本当の武器にするために、与えられた式を計算するだけとか、いい加減な式を作って計算をする(式が違えば答えは間違いですよね)だけでなく、自分で式を正しく立てられるように考える習慣をまず身につけて欲しいものですね。「猫に小判」にならないように・・・。

あけましておめでとうございます。(2016年)

2016年の1月は、例年にない暖かい日が続きます。地元の神社の駐車場からは、清々しい富士山がとても綺麗に見えました。良い年になればと思います。

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また、今年はオリンピックのある年ですね。何事にも挑戦の年にもしたいですね。