習いごとの優先順位

当たり前のことですが、「習いごとには習う目的」があります。「体力の基礎をつけるのか(水泳・ダンスなど)、技術の基礎を学ぶのか(絵画・楽器系などもでしょうか)、学問の基礎を学ぶのか(音楽系・書道・そろばんなど)、心や姿勢(武道系・茶道・華道などでしょうか)を学ぶというのもあります。あるいは学習の補習や予習、レベルアップをはかる(公文・学習塾など)、そして、スポーツでの将来(野球・サッカー・テニスなど)のためなど。」 以前に「習いごと選び」についてコメントさせていただいていますが、組合せとともに、今のタイミングならば何をやってみるのがよさそうか是非とも目的と優先順位をつけながらご検討していただけたらと思います。もしその中で、ご縁あるいはご関心がありましたら、「そろばん(珠算・暗算)」もご検討いただければと思います。

教室では、今年の2月から4月(入学予定で)は、昨年同時期(昨年は9月以降入学が多数)に比べて多くの幼稚園~小学生のご父母の方が「そろばん」に関心をもっていただき次々と体験の時間が埋まっています。すでに3月からの入学者と4月からの入学予定者で、初級対象の1部の時間も4月には一杯になる感じで、とてもうれしいことですね。お子さんは、最初の1ヶ月ぐらいは単純な珠動かしで飽きてしまうかもしれませんが、そろばんだけでなくいろいろな内容を学習できますので楽しみながら頑張ってみてほしいと思っています。

ところで今年は、お話を聞くと、ご父母の方はそろばんを学校の授業程度でほとんど全くやったことのない方が多いのも特徴です体験時にそろばんをやってみるメリットを感じていただいたか、あるいはそろばんを習うイメージが変わったからかもしれません。昔ながらのそろばんを黙々と動かしているのとは違う内容に驚かれる方もいますので、いずれツールとしては使わなくなってしまう「そろばん」になぜ取り組むのかのイメージを持っていただけたのかもしれませんね。どのようなことでも同じですが、自分の持っているいるイメージだけで判断をするのは、「食わず嫌い」と同じでとてももったいないことかもですね。

何かをイメージするときに・・・

脳科学の進歩はとても速いですね。その一つの発展が、将棋チェスに続いて、囲碁の世界でコンピュータ囲碁が4勝1敗で人間のプロを負かしたという話題が最近ありました。中でも「大局観」といってよいその状態(囲碁の盤面)を見たときに、「どうしたらよいかをイメージすること」が画像データの利用からコンピュータにもできるようになるということは凄いことですね(ディープラーニング(深層学習)。 学校でテスト問題を見たときに、どうやってこの問題を解くかをイメージすることと繋がりますが、ここまでくるとますます人間の力がコンピュータに及ばなくなるということかもです。

今、人間は楽をすることを考えたりして、自分でできること(保有能力)を減らしてしまってきています。「ある状況に置かれたときに自分だけで解決できる力が衰退している」ということかもですね。以前にも伝えた知人の電話番号を記憶しなくなったり、簡単な計算も暗算でできない(紙があったり、電卓があればできますが)などは人間の退化?の一つでしょうね。このことは、この部分を鍛えれば優位に立てるということかもですが・・・

ところで、人間が頭の中で何かを考え(イメージする)たり発想するのは過去に記憶(記録かも)している何かがあったり、頭の中にノウハウやツール(そういう意味では、「そろばん脳(あたまの中のそろばんのイメージ)」というのもその一つかもと思っています)がある場合といわれています。 「広い意味での記憶されている経験というデータ」といってよいかもです。そういう土台となるものがない状態では何もできない可能性が高いということです。別の言い方では、「参照枠」とも言うそうですが、この一人一人違う脳にある知識のデータや知恵、経験などをどうやって広げていくか、あるいは増やしていくかはとても大事なことと思いますが、基本は何事もやったことのないことは興味とは関係なくやってみるということと、ある程度まではマスターしておくでしょうね。

計算力について

他の学問や技術でも計算力という言葉を使う場合もありますが、一般的な計算力は、算数や数学において、四則演算や指数、対数の計算、微分積分等の計算を「正確にあるいは速く正確に行えるか否かを表す学力の指標」としてのものですが、この「正確に」がとても大事な内容です。

計算機(電卓やコンピュータ)を使うようになり、計算は正しい数式を入れれば「速く正確に」なりましたが、その入力は人間がするものです。人間が入れる数字、あるいは加減乗除などのボタンを間違えれば、正しくない答えになる(正確でない)ということが見落とされがちになっています。(入れた数字や加減乗除などが間違っていなければ、計算機は正しい答えを素早くだします。) つまり、その結果の数字を見たときに、その入力者の人間の数感覚次第では、残念ながら答えがあっているかどうかについてはわからないままですね。具体的には0が多かったり少なかったりする桁間違いなどがありますね。

そろばんでもすべての方法でこの感覚を磨くことは難しいのですが、少なくも桁の把握や概数の把握などは訓練されることで習得されてきます。暗算力を鍛えると筆算の計算間違いも見抜けるようになってきます なぜ、そろばんを習うのかの一つの理由にこの感覚を高めるということがあります。数字に対する抵抗をなくす、計算の答えについて間違っていないことについての感度を上げる、これは電卓、携帯に頼ってしまっている現代においてとても重要なことと思いますがいかがでしょうか?

優良生徒表彰式 27年度(3/6)

昨日3月6日()、中原市民館で川崎珠算協会主催の「平成27年度 優良生徒表彰式典」が盛大に行われました。今年も教室からは、昨年同様に10名の生徒が表彰されました。おめでとうございます。 日本珠算連盟の本部表彰は1名各教室1名のみ選定で全体でも20名のみ)、川崎珠算協会の協会表彰7名(協会表彰は2年連続はない形を教室ではとっています)、そして各自の1年間の技術向上の証明となる四種三段位以上取得1名、四種3級以上取得が5名(4名は協会表彰と重複)です。また、今年初めての受賞者が7名です。

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四種段位以上の表彰者

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本部表彰

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協会表彰

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会場の雰囲気です。

来年にこの表彰式の舞台に立てそうな人もたくさん教室では育っています。しっかり努力し、このような表彰を受けられるように頑張りましょう。また、このイベントでそろばん学習が最後になる6年生もいます。最後の思い出としてもよいものとなったと思います。