我流にこだわりなかなか技量の向上が進まないことがあります。野球でストライクが入らない(コントロール)、かけっこがなかなか速くならない(走り方)、サッカーやバスケのシュートが決まらない(蹴り方、投げ方)などでもよくありますね。 その場合の基本的な考え方は、「まずは教わったやり方をできるようになるまでやってみる。自己流・我流はそれとの比較で選択する。」ですね。必ずしも我流が悪くないことは野球のイチローさんの例がありますが、それはあくまでまれ(例外)なことと考えた方がよいと思います。
ところで、珠算や算数の計算方法にもいろいろなやり方があります。答えがあっていることだけならばどのようなやり方でもよいように思われますが、必ずしもそうではないですね。次のレベルや級に進む、あるいは応用問題にも対抗できるためには、「上に進むための近道、あるいは技術が上達しやすい方法というのを我流に拘らずやってみることがとても大事なこと」です。 よくある例ですが、指導されたやり方を途中で自己流に変えて仮に合格してくるとそれでできてしまうような感覚を持ってしまいますが、いざ停滞した時に問題が顕在化します。1人で我流を向上させ、レベルアップできる場合は別ですが、なかなか合格点がとれないなどの状態になって停滞してしまっている人はここが分岐点ですね。
この段階で言えることは、「教えられた方法ができない」という言い訳になっている「やらない、やろうとしない」ということが成長の妨げになります。特に、その段階での「すぐにできない」と「できない」と言いやめてしまうのはとても残念な行動です。 我流でもいずれは上達するかもしれませんが(タイムリミットがきてできなくなることが多々あります)、少なくとも上達しやすいやり方(向上の近道)を素直に挑戦している人にはどんどん抜かれてしまう可能性が高いですね。とてつもなく難しいことをするならば別ですが、そうではないのであればどのような習いごとでも「まず、教わったことを素直に挑戦してみること」、是非ともそういう行動パターンを選択してもらいたいですね。