手抜きを防ぐ

社会的手抜き(リンゲルマン効果)」という言葉があります。詳しいことは省きますが、綱引き実験で一人より複数でやるときの方が力の出し方の手抜きが出やすいということなどから使われる集団的心理の内容ですね。

少し違うかもしれませんが、珠算でも、一斉に取り組んでいるときに怠ける人が多いと全体の成績が下がる傾向がみられ、全員が一生懸命、一心不乱に取り組んでいるときには好成績に繋がることが多く見られます。前者は、似たような事例のように思います。

今は全員プリント、回収採点の方式になっていますが、以前に問題集を使って、ノートに解答を書き、それを自己採点という方式をとっていた場合に怠ける人が何人も見られました。自分ぐらいは・・・という心理が働くとこのようになるのでしょうね。

一方でその逆に、ちょうど今、来週の6月の検定試験に向けて一生懸命の人が多いととてもよい成績がではじめています。目標が明確で、その目標に向かって努力していることがポイントですいかに手抜きをしにくくし、全員が一生懸命取り組むようにするか、そういう仕組みをつくること、それもとても大事なことということですね。

習わせたい習い事から

地域の小学校では、春の運動会も終わり(残念ながら今年は1校しか行けませんでしたが)、通常の授業になり、だいぶ、学校生活にも慣れてきたようですね。そのタイミングを考えられていた方が、習い事選びを復活させているようですね。問い合わせが再び増えています。

ところで習い事のアンケート結果として、「1位水泳、2位英語(英会話)、3位習字」が、「習わせたい習い事」としての、4月のYAHOO、週刊誌などに掲載されていました。運動の基礎鍛錬につながる水泳、将来的に英語を使えるようになるための英会話(ちょうど、中学3年生の英語検定の話もでていますね)、習字はきれいな文字がかけることのメリットからなどからですね。そろばんは6位とのことでした。

この視点でそろばんを学習するメリットは、一つは「数感覚(すうかんかく)」を上げることですね。日常的に数字に触れ、計算をすることが、数字の大小感覚、大きな数字(千とか万とか)に慣れる、数字の合成や分解(3と7で10、5は2と3とか)の感覚や概数理解(かけざんの概数計算)など。 日常当たり前のように必要とされる数に関する感覚を磨く内容は、そろばんの基本にあります。 当然、練習を重ねるごとに、計算力も上がり、暗算力もアップし、あるいは時間内に問題を解く能力(スピード能力)、正答率を上げる(正確性)力も付き、集中力なども向上します。

そろばんというツールを使う計算方法を習得するのがそろばんと思っている方はとても多いと思いますが、それは一面で、数に関する感覚と技能を上げることを訓練するのがそろばんのよいところですので、もし数感覚の能力開発にご関心のある方」は、ちょっとその世界を覗いてみてはいかがでしょうか

ところで、補足ですが、そろばんの主な5種目のうち、そろばんというツールを使うのは2つだけです。他は、全て頭の中のそろばんを使う暗算(あんざん)技能です。電卓がなくても、紙の上の数字、聞いた数字、目の前に書かれた数字を見て頭の中で計算する、人間力の一つで、習得していることは一つの武器になるものですね。

神奈川県大会SⅢクラスで大健闘

昨日24日()、川崎商工会議所で、「グランプリジャパンの神奈川県大会そろばんチャンピオン神奈川・そろばんチャレンジ神奈川大会を同時開催)」が開かれ、教室からは2名欠席でしたが11名がそろばんチャレンジに参加してきました。

結果は、SⅡクラスは2つ(種目別の読上暗算、フラッシュ暗算競技)入賞、SⅢクラスは、7つも入賞できました。詳細は、かけ算競技では優勝し、数少ないトロフィーのうちの1つをいただきました。わり算で2人見取算で2人フラッシュ暗算でも2人が入賞しました。これまで外部の競技会には参加したことのないメンバー4人の中で3人は種目別で賞状をもらうことができ、少しは競技会も楽しめたのではないでしょうか。

来年にもまた競技会は開催されます。せっかくのそろばんの腕試しの機会ですので、また挑戦してみてはと思います。

 

川崎珠算協会65周年記念式典

昨日5月17日()、川崎商工会議所で川崎珠算協会創立65周年記念式典」が、川崎商工会議所会頭(山田会頭)、日本珠算連盟理事長(森田理事長)ほか、関東、東京、神奈川県の多数の来賓の方々にご参加いただき、さらにとても温かい祝辞を多数頂戴し、予定時間をオーバーしながらもとても楽しく、かつ盛大に行われました。ご列席いただいた方、ありがとうございました。 60年表彰、50年表彰、40年表彰、30年表彰も同時行われ、脈々と続く長い歴史とともに、「川崎商工会議所と川崎珠算協会」のとても深く強い関係を示すことのできたとても素晴らしい式典でもありました。準備いただいた方々もお疲れさまでした。

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2015年全川崎珠算競技大会

本日4月26日()、川崎商工会議所で約150名の参加で、全川崎珠算競技大会が行われました。教室からは、最終10名の参加となりました。今回の経験を次に活かしましょう。皆さん、お疲れ様でした。

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教室の入賞結果は、小学生の部読上算の入賞枠に、中学生の部個人総合の2位枠読上暗算の2位枠、3位枠に、読上算の優勝、3位枠、入賞枠にそれぞれ入りました。個人総合は点数を比べると小学生3名、中学生の1名の4名が、あと5点~20点及ばずで入賞に届かず残念でしたが、健闘でしたね。入賞できなくてもよい経験が積めたと思います。また、今回の練習で随分と技能が上がっていますので、自信を持って次に進みましょう。

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学力テスト

昨日21日、「学力テスト(小6と中3)」が全国の小中学校で行われ、今朝の新聞やインターネットで問題が公開されていましたので、さっそく、小学校6年生の算数と国語の問題を解いてみました。時間のある方は、文字が小さいですが、新聞各紙に掲載の問題に挑戦されてみてはと思います。

幅広い範囲からの出題とともに、単元別にその中からピックアップした一つ一つの問題は日常利用に繋がる内容が多い印象です。設問は、とてもよく考えられており、目的も明確で、答えるためには単に与えられた数字の計算だけではなく、式の立て方にもよく考えることが必要になり、かなり思考に重きが置かれているように感じられる内容でした。

算数は、「おつかい問題、時刻の問題、円、四角形や三角形の性質利用、割合問題、概数利用問題など」、国語力はもちろん、論理的思考力が要求されるレベルの問題がB問題はほとんどで、これはとても計算力だけや、その場しのぎの勉強では対抗できませんね。教室で実施の簡単な算数問題でも苦手の人の多い単元の内容ですね。

国語は、文章の内容を読み解く力が要求されているようで、構成や要旨把握を中心に、コラム、あるいは漫画などを使って問題が作られており内容としては、面白いですね。ただ、これも慣れていないとなかなか難しい問題かもしれません。

他の理科や中学生の問題も時間を見つけて確認する予定ですが、今日、6年生、中3生が来たら感想を聞いてみようと思っています。

そろばんの競技会

今度の日曜日26日には、全川崎珠算競技大会があり、教室からは小4~中3までの11名の参加予定です。来月5月24日日曜日にも、チャレンジ神奈川大会があり、こちらも13名参加予定(4名は競技会にはじめて参加です。どちらも、川崎商工会議所のとても綺麗なKCCIホールでのイベントとなります。(両方に参加は、7名のみ。参加は希望者。)

こういうイベントには、一定の級あるいはレベルに到達し、教室内の選考基準をクリアできれば、誰でも参加できる可能性があります。また、教室ではそろばんの級を上げることではない、こういう対外試合の体験はとても貴重と考えています同世代あるいは、同じくらいの技量のメンバーがどれだけたくさんいるか、その世界を知ることは井の中の蛙にならないためにもよいことと思いますので。子供のころの良い思い出にもなりますね

最終的には、一人ひとりが一つでも入賞することができればなおよいですが、対象者全員で頑張る競技会のための練習が普段の技能をレベルアップさせるとてもよい成果がでています。次のステップアップのためにも大事な練習となっており、一石二鳥ですね。 さらに、教室内で参加できるもうひとつの5月の通信の競技会には、小学2年生~中学3年までの30名を超えるメンバーが教室の基準をクリアし、ノミネートとなりました。各人の技能向上からですので、とても素晴らしいですね。

そろばんを習ってみませんか

まだ多くが春休みですが、新しい年度に入りました。習いごとの検討をされている方は多いと思いますが、いかかでしょうか? 将来に役立たせる基礎技能の武器のひとつに「珠算(そろばん)、暗算(あんざん)力」を磨くというのはどうでしょうか

毎年のようにこのタイミングには、学習要領からの記事がたくさん取り上げられますね。道徳の復活や英語の重視、2020年のオリンピックの年のセンター試験が別に変わる大学入試制度の変更など。

内容としては、「暗記から思考能力へ」とか、「主体性」、「協調性」の強化など。ますます人間力が問われるようになって来ているように感じられます。その際に、一人ひとりが金太郎飴型でない、差別化できる能力を身につけ、その自信から他にも挑戦するような姿勢が大事になるということでもありますね

珠算や暗算の技術の習得には期間も必要ですが、その努力をし続ける「忍耐力」、毎回一定時間取り組む「集中力」や、頭の中で計算を行う「想像力」「記憶力」などを訓練することは多くの珠算を学習した卒業生は感じているように、他にも良い影響を与えるものと思います。こういう経験を是非とも体験してほしいと思いますので。

観察定位法の一年

「 改善 → 革新 」 で、成果あり ですね。

昨年2月に「 観察定位法の利用から(H26.2.24) 」というコメントを記載しました。それから1年以上が過ぎ、教室内の基本的な乗算、除算のやり方は統一されました。(一部どうしても変えられないメンバーはそのままですが。)

この1年の結果は、その後のコメントでも記載の成果のように、珠算は、中級者は一気に技能が上がり短期間で検定合格が進み、小数点の計算理解も早まり3級以上に早々に進むメンバーが増え、暗算もあっという間に2級以上に挑戦あるいは合格し、段位暗算もたくさんになりました。 やはり、このやり方変更は正しかったと考えています 今は最後の時間のメンバーが増加し、数年前に一部の日はやめた3部の時間がとうとう全日復活にもなりました。

シンプルでわかりやすいということから「 移動法 」にも良いところはあります(私も小学生のころに習いました)が、教室内の珠算の検定合格の結果からも、暗算力向上のためにも、やはり「 観察定位法 」の方に分があったように感じる1年間でした。

このような内容は一般には、「 改善ではなく、革新 」と呼ばれる手法利用ですね。同じやり方での改善での向上のスピードの停滞を やり方変更の革新 の方法で一気に持ち上げるというイメージです。普通は行き詰ったときに利用することが多いものですが、こういう形でもよいですね。

踊り場について

ある記事を読んでいて学習の「踊り場」についての記載がありましたので、コメントします。

どのような学習、スポーツ、その他の技能習得にも「 踊り場 」という停滞期があります。一生懸命努力をしているのに、なかなか前に進まない状態、レベルが上がらない状態など、止まっているように感じて、努力をしても上達しないと感じてモチベーションが下がりがちです。

しかし、このタイミングは、「 次の段階(ステージ)にステップアップするための準備期間 」ですので、このような状況から次に進んだ経験をいかに積んできたかが、様々なことをマスターするコツと言えますね。この経験がたくさんある人は少しの停滞ではくじけず、時間をかけて次の段階に進んでみようとするものです。「 きっとできる 」と考えてです。

ただ、最近の人は、忍耐力が弱く、この状態になると 自分には適していないとか、飽きたなどと正当化する理由(言い訳)を並べて努力することをやめてしまう人も多く、とても残念なことです。 「やり遂げるという達成感が少ない人はまさにこの典型」ですね。

どのような時代でも、一つ一つをしっかりとやり遂げ、自分なりの納得した段階まで到達させる努力ができることはとても大切なことですね。何事もどっちつかずの躊躇半端ということを繰り返すような行動パターンにはならないようにですね。