中学受験、珠算検定と体験学習

1月末から2月はじめは「中学受験」の時期ですね。今年の難関中学の算数の入試問題を見ても、計算問題であっても単純計算ではなく、方程式のような問題や工夫して計算しないと面倒なものばかり、文章題は問題文をしっかり読まないとどのように解いてよいか(式を立てててよいか)わからない問題ばかりですね。ただ与えられた計算式だけを計算できるだけでは全く歯が立たないことは一目瞭然です算数とは「国語力と計算力の2つがとても大事」ということですね。

さて、珠算も「2月検定試験」が来週末にあります。教場検定の下級の受験者も多数いますが、特に、今回は13人が日曜日の「段位から3級の試験場検定」にも挑戦します。教室では今週中は「全問題を制限時間内と最後までやり抜くこと」を重点にスピードを重視してきました。だいぶ速度が増し、得点力もアップした人が増えてきています。集中力アップとともにやり切ることでの能力向上を図りステップアップをですね。あと一週間ですので最後まで諦めないことが大事ですね。

さらに、今年はそろばんに興味を持たれる方が多く、教室では「体験」希望が続き、入学者も続いています。毎週のように数名ずつでうれしいことですね。それも年中から1年生ぐらいが多く、また今年もご両親が習ったことがない人も多数で、そろばん技能の効用や効果にメリットを感じていただいている方が増えている印象です。最初のきっかけの験学習・授業(無料です)」は入学するしないは関係ありませんので、少しでも興味があれば是非一度話を聞いてみていただければと思います。面白いと思えば続けていただき、メリットがないと思えば他の習い事でよいですので。

新年明け10日間

今年は1月スタートから新入生がたくさん入り、さらに体験学習や問い合わせも多数あり、新年早々から大忙しで、コメントの更新が遅れましたが、ようやく通常通りになりそうです。教室では、毎年実施の「 休み明け確認問題 から入ることで、1週間で上級者や段挑戦者の多くはスピードも正確性も元の状態に戻ってきており、よい得点を獲得してきています。2月検定受験者は良いスタートダッシュができていますね。下級のメンバーは見事にやり方を忘れている人もいましたが、今週からのメンバー以外はだいぶ感覚・勘が戻ってきていて一安心です。どのようなことでもしばらくお休みすれば「復活のトレーニングが必要」ですね。

さて、年初には11月実施の「 第20回全神奈川通信競技大会 」の結果(教室43名参加)が届き、教室には届いた「川崎順位、チャレンジ度順位(最高点比較順位)」、ともに、「教室内順位、前回との得点比較順位」の一覧表を張り出し、各参加メンバーにも同じものを配布しています。今回は1000点以上が3人、前回比較で100点以上のアップ者が10名、それも6人が4年生以下の伸び盛りのメンバーでした。上級者の中では今回はマイナス点となった人もおり、過信もあった感もありますね。しかし、全体としては今の実力がほぼ反映しています。次回は5月です。

それから、今週から「フラッシュ暗算」の検定試験もはじまります。すでに20名近くの申込者があります。暗算力向上だけでなく、頭や記憶力アップのトレーニングとしてもしっかりとチャレンジしましょう。何事も「やろうとするかしないかが能力向上のカギ」になります。今年もそういう「 挑戦しようとする姿勢と最後までやり抜く力の習得トレーニング を重視したいですね。

クリスマス会(2016年)も終了

2016年もあと少しで終わります。そろばんは、21日、22日の「 クリスマス会 」で年内のカリキュラムは全て終了しました。2日間各2回計4回での参加者は、インフルエンザ・風邪などでのお休みも考えていましたが数名のみで、なんと今年も参加率 90% を超えましたビックリです。 年中~2年生の多かった両日の前半の部は、2日間ともほぼ満席でした。内容はそろばん、算数、パズルなどから、簡単な問題から、難しい問題までありましたが、問題はできてもできなくても景品(プレゼント)とお菓子を全員持ち帰りました。問題を早く正確にできた人は景品を優先的に先に選べた分、ラッキーだったかもですね。

DSC_0138

*懐かしい景品もあった前半の部の景品の一部が上の写真、下は選別前の景品たくさん。

DSC_0138

1年の活動もこのイベントで終了です。ところで、教室では、今年もたくさんの人が入学し一人一人のペースで一歩ずつ学習しています。今年入学した人の中でも何人もが、初めての検定試験にも合格し、次の目標を定めています。とてもよい傾向ですね。 また、検定試験では特に、上級者の人が現状に満足せずさらに上にチャレンジし、1級、準1級の結果を後半で残しました。次は2月の段位も挑戦ですね。 教室は、1月は6日からです。休み明けはやり方を忘れている人がいますので、確認問題でスタートします。頑張りましょう。

12月教場検定結果(速報)から

先週実施の「12月教場検定の結果」を教室に張り出しました。前回の10月検定の日商珠算1級 2名合格に引き続き、今回の検定では、珠算の「 準1級で、3名(小5、小6、中1)の合格者 」となりました。10月の日商1級を未受験での今回、準1級受験のチャレンジメンバーからは2人合格で、もう1名もあと少しでしたので、よく頑張りました。なかなか素晴らしい結果ですね。

ほか、珠算の準2~6級の成績は振るわず連続で合格点に届かないメンバーもでしたが、2年生以下の受験の珠算の7級以下は全員合格です。暗算は、4級以外は、リベンジ組多数です。読上算、読上暗算は、四種取得を目指した3級以上は苦戦しましたが、4級以下は合格者多数です。全体としては、チャレンジ受験級を考慮すればまあまあというところですね。でも、もう少しすべての種目の2級以上の合格者は欲しかったですね。次は、2月です。今の学年の最後の受験ですので、精一杯努力をしましょう。

 

そろばんあんざんコンクール2016

ホームページへのアップが遅くなりましたが、先月末の11月27日)に「エポックなかはら」で180名の参加者で「そろばんあんざんコンクール(川崎)」が開かれ、教室からは最終7名のメンバーが参加し、腕試しをしました。この大会は3年前の2013年は99人の参加でしたが、毎年参加者が増加し、なかなか高いレベルでの競技会でした。

161127001

教室メンバーの結果は、個人総合は普段の良い点数ならば入賞の可能性はありましたが、残念ながら本番では得点が伸びず入賞は逃しました。しかし、種目別競技の「中学生の部の読上算競技で優勝。「読上暗算競技でも3位に入賞」しました。入賞者は、10月検定で日商の1級の合格者ですが、このところのほかの成績もアップしており、今回もその勢いを継続した感がありますね。また、他の参加メンバーはあと一歩で入賞できたのではという印象だったと思います。この経験を次に活かして頑張りましょう。

イルミネーション

いろいろなところでも始まりましたが、先週から今年も例年通り教室入口の柵の木々にイルミネーションをようやく取り付けることができました。暗くなる時間が早まりましたので、夕方から夜の時間はイルミネーションの明るさで、少し楽しんでもらえたらと思います。

DSC_0122

数え方や単位の計算

幼稚園の生徒では、数の数え方(人は「にん」、犬は「匹(ひき)」、本は「冊」(さつ)など)がなんでも「個(コ)」になったりします。教室では一覧表を使うことがありますが、小学生では単位の問題で大いに苦労しますね。

例えば、「10cmの紐を5本では何mになりますか?」、「20mのロープを4人で分けました。一人は何cmになりますか?」。前者は、 50m 、後者は、 5cm 答える人が考えられないほどたくさんいます。同様に、「400mのトラックを5周しました。何kmになりますか?」も  2000km  と平気で答えます。これはわり算でも同様です。単位について、全く注意をしないこの感覚は困ったものです。そもそも答えの数字を考えれば最後の問題などは考えられないことがわかるもの、わからないとダメなものですよね。

これは、単純に見えている数字の加減乗除をするだけということで、何を求めているのか、何を聞かれているのか考えず、文章をしっかり読めない(読まない)ことからくるもの、何も考えていないことが見えます。単純計算としてしまうことは注意したいことですね。実際は4年生以上の算数の問題ではありますが、単位についての感覚をしっかりと持つことはとても大事なことで、ものの数え方同様にですね。

10月(試験場)検定結果(H28年速報)

10月の試験場結果が届きました。(川崎珠算協会のホームページで番号は確認できます。)今回は、欠席者もあり受験者数は少なかったですが、日商1級の2名の合格者がでました。一人は、2年ほど受験せず満を持しての受験でしたが、今回は練習時の状況を維持して合格しました。もう一人は、教室では200点前後を行き来し、なかなか合格点に到達できませんでしたが、見事に(2級合格後8ヶ月でもあります)最後の追い上げで合格しました。日商2級の受験者も、前回8月に準2級、そして日商2級は、練習時にはギリギリのラインでしたが、こちらも最後の追い上げで2級も続けての合格となりました。おめでとうございます。また、よく頑張りました。日商3級は残念組が多数でした。今回、合格に届かなったメンバーは次の2月にリベンジです。課題は正確性を上げること(正答率アップ)ですね。頑張りましょう。

11/6追記今回第208回の川崎市の試験場での日商1級合格者は、全体で18名(ホームページ公開の合格者番号から、第207回は計19名)でそのうちの今回は、2名が教室の受験者からということだったようです。なかなか難しい検定ですので、教室としてもとてもよい結果だったといえますね。

10月検定(H28年)の結果から

先週実施の教場検定の合格者名を教室に張り出しました。全体としては、珠算・暗算は約7割合格(珠算の3級以上は来週発表)、読上種目は約5割弱合格。暗算、読上算、読上暗算の今回の上級受験者の合格は難しかったですね。読上種目は、背伸び受験もありましたが、もう少しクリアしてほしかったですね。珠算・暗算の合格点に届かなかった3割メンバーは12月にリベンジです。あと一歩組がこちらは多数いますので。

個別にみると、今回は、四種目(珠算・暗算・読上算・読上暗算)合格者1名、三種目合格2名の計3名全員が受験種目全て合格の3年生、他の読上げ種目でも特に3年生の頑張りが目立つ内容となっています。3~4年生の2種目合格者も多数で確実にステップアップしていますので、今後が楽しみですね。逆に、1つ、あるいは2つに受験種目を絞ったにも関わらずダメだった人もいます。ギリギリで付け焼刃的での挑戦では無理ですね。検定試験はそこまで甘くはありませんね。

また、今回は、今年入学の年長さんの珠算のはじめて受験9級合格)もありました。他にもかけ算九九を学校で習う前に学習して覚えた1年生の暗算4級合格など、一つ一つ必要なことややり方を覚えていくことができれば、年長から2年生の低学年でも十分に検定試験に半年程度で挑戦できますね。確認すると、すでに1年以内メンバーで全体の4割ぐらいが珠算の級を取ることができています。伸びしろが大きなメンバーですので、引き続き頑張ってもらえたらと思っています。

そろばん学習のイメージ

2年以上前に「そろばんは古い?」という表題でのコメントを載せましたが、その後もいろいろなところでたくさんの議論が見られようですね。 「 そろばんを習うとは、黙々と計算問題をそろばんを使ってやる 」こと、これは、そろばんというツールしかイメージできない人や下級の合格までやめてしまった人に多い実感、先入観からが多くあるように思われますが、何事も自分の知っていることからだけでの判断はもったないですね。今は、もっと多様化しており、「暗算力や数感覚」は入試やビジネスの武器にもなると考えます。  「なぜ懸命に勉強して大学に進むのか?」の問いに対して、「理由は?ですが、大学に行けばそこから先に何かがみえると思うから」と言った人がいました。確かに山に登っても、ある高さ以上に登りきらなければ遠くの綺麗な景色は見えませんよね?

そろばんは古い?20140319 コメント

ところで、その際にあげられる「そろばん学習のメリット、デメリットは、「計算力が向上する、記憶力、集中力や忍耐力がつくこと、数感覚が磨かれ算数の導入時に嫌いにならずにすむ」などがメリットととして、「習得するのに時間がかかる、計算方法を考えずに計算を処理するようになる、ツールのそろばんはもう使わない、珠算の段や級をとっても試験では評価されない」からデメリットという人などがいます。どちらのそれぞれもなんとなくわかりますね。

ただ、物事の取り組み方・見方は、「 長期的にみる、多面的にみる、本質的にみる 」方がよいといわれています。 したがって、「一生という期間で考えれば幼少期の数年間は必ずしも長くはなく、習うことができる様々な技能とその広がりから習得できることはとても可能性があり、なにより人間力としての身につく様々な能力ことはとても有益と考えてもよい」と思います。  ただ、時間は有限ですので、目の前の受験や、テスト勉強だけの近視眼的な結果で価値判断をする限りはそれもそれですね。物事には必ず2面性があるものですので、よいと思えばそれを活かすまで使いこなす、ダメと思えば他で学べばよいですね。いかが考えますか?