そろばんは「使われなくなった技術」と思っている方は多いと思いますが、それは一部は正しく、一部は正しくないですね。 確かに、多くの方がイメージする「そろばん」というツールを使っての計算方法は、今では見ることはなくなっていますが、計算技術の基礎になっている技能は、例えば、簡単な計算時に暗算をしている計算方法として今なお有益な技能として続いています。世界各国での普及はこの点に注目してと思いますね。
それから、算数や数学の時間にあっという間に計算をしてしまう人がいます。ホワイトボート(黒板)に書かれた 式を見ただけで答えが簡単に計算できてしまう のはそろばんの暗算力のある人に共通する強みですね。 さらに、珠算の上級クラスの人の 一定時間の集中力 は他の人に比べて差があることは明らかで、計算に関しては 正確性もとても高い ことも明確ですね。 この点では、珠算教室の上級者の時間を見学されたり、競技会を見学(インターネットでも公開されているものがありますので)されると、その素晴らしさや違いがわかると思います。
今は特に期変わりの時期ですので、「習い事として珠算ををご検討されている方(実際、子供さんはこのようなことはわかりませんのでご両親となりますが)」は、この人間の基礎能力としての技能(集中力、計算力、暗算力など)を習得することを目的にお子さんに一定期間、習い事として通うことをご検討いただければと思っています。小学校でこの能力が習得できればなお良いのですがね。
ただ、どの程度までというのは残念ながら基準はありません。ですので、日常の武器として使えるレベル、将来に役立つレベルの習得までは是非とも習い続けてほしいものです。一応の級の目安としては、珠算は2級以上、暗算は1級以上となれば技能としては十分ではないかと思います。特技としての記載は可能でもありますが、それ以上となれば、計算に関しては恐らく学校の教室でも1、2位を争えるレベルで、かつ一生使えるでしょうから。